专利摘要:
本発明は、ホスホン酸モチーフを含む2−フェニル−ピリミジン誘導体、及びヒト又は他の哺乳動物の末梢血管、内臓、肝及び腎血管、心臓血管並びに脳血管の疾患又は血栓症を含む血小板凝集に関連する状態の治療及び/又は予防における、P2Y12受容体拮抗剤としての、これらの化合物の使用に関する。 なし
公开号:JP2011505352A
申请号:JP2010535498
申请日:2008-11-28
公开日:2011-02-24
发明作者:キャロッフ エヴァ;メイヤー エマニュエル;ヒルパート クルト;レンネベルグ ドルテ;ウブラー フランシス
申请人:アクテリオン ファーマシューティカルズ リミテッドActelion Pharmaceuticals Ltd;
IPC主号:C07F9-6558
专利说明:

[0001] 発明の分野
本発明は、特定のホスホン酸誘導体、及びヒト又は他の哺乳動物の末梢血管、内臓、肝及び腎血管、心臓血管並びに脳血管の疾患及び血栓症を含む血小板凝集に関連する状態の治療及び/又は予防における、P2Y12受容体拮抗剤としての、それらの使用に関する。]
背景技術

[0002] 止血は血管系における血液の流動性を維持するための自然平衡であると考えられ、血管の傷害による過剰な血液損失を、固形の血餅を急速に形成することにより防ぐ。血管損傷後、血管の収縮と血小板粘着が急速に起こり、続いて血小板の凝集、凝固カスケードの活性化が起こり、最後に線溶系の活性化も起こる。止血異常は過剰の出血及び血栓症を招き、いずれも生命に関わる状態である。]
[0003] 一連の抗血小板剤が過去数年以上前から、異なる作用メカニズムに基づいて開発されてきた。抗血小板療法において最も広く使用される薬剤はアスピリンであるが、これはシクロオキシゲナーゼ−1を不可逆的に阻害し、それによってトロンボキサン経路に影響を及ぼす。必ずしも最適の効果を示すわけではないが、アスピリンによる治療は標準的療法であり、これに対し新しい治療剤が比較され、評価される。]
[0004] ホスホジエステラーゼ阻害剤であるジピリダモール及びシロスタゾール並びにビタミンK拮抗剤(ワルファリン)のような他の薬剤が市販されているが、そのような薬剤として要求される全ての好ましい特徴を示していない。静脈投与でき、血小板凝集を阻止する3種の有力なGPIIb/IIIa受容体拮抗剤(アブシキシマブ(abciximab)、エプティフィバタイド(eptifibatide)、及びチロフィバン(tirofiban))が市場で利用可能である。そのほか、いくつかの経口活性なGPIIb/IIIa拮抗剤(例えば、シブラフィバン(sibrafiban)、ゼミロフィバン(xemilofiban)又はオルボフィバン(orbofiban))はこれまでのところ臨床的開発に成功していない。]
[0005] アデノシン5’−ジホスフェート(ADP)が血小板活性化と凝集における主要なメディエーターであり、2つの血小板ADP受容体P2Y1及びP2Y12と干渉する。]
[0006] 血小板ADP受容体の拮抗剤が知られており、血小板凝集を阻害し、抗血栓作用を示す。これまでに知られている最も効果的な拮抗剤は、チクロピジン(ticlopidine)、クロピドグレル(clopidogrel)及びCS−747のようなチエノピリジン類であり、臨床的に抗血栓剤として使用されてきた。これらの薬剤は、それらの活性な代謝物によって、不可逆的にADP受容体のサブタイプP2Y12を阻害する。]
[0007] AR−C69931MX(カングレロール(cangrelor))又はAZD6140のようないくつかのP2Y12拮抗剤は第II相臨床研究の段階に達している。これらの阻害剤は、選択的血小板ADP受容体拮抗剤であり、ADP−依存性血小板凝集を阻害し、インビボで有効である。]
[0008] ピペラジノ−カルボニルメチルアミノカルボニル−ナフチル又は−キノリル誘導体が、ADP受容体拮抗剤として、国際公開公報第02/098856号及び国際公開公報第2004/052366号に記載されている。]
[0009] 国際公開公報第2006/114774号は、P2Y12受容体拮抗剤としての2−フェニル−4−(カルボニルメチルアミノカルボニル)−ピリミジン誘導体を記述する。しかしながら、これらの化合物は、いかなるホスホン酸又はホスホネートモチーフも含まない。]
[0010] 発明者らは、本発明のホスホン酸誘導体が、驚くべきことに、以前から当業者に知られている対応するカルボン酸誘導体と比較して、著しく改善された生物活性を示すことを見出した。]
[0011] 以下に、本発明の種々の態様を記載する。
1)本発明は、第一に式Iの化合物及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。]
[0012] ]
[0013] 式中
R1は、未置換であるか、又は、1〜3個の置換基によって置換された(好ましくは、未置換であるか、又は、1又は2個の置換基によって置換された、より好ましくは未置換であるか、又は、1個の置換基によって置換された、そして最も好ましくは未置換の)フェニル基を表し、当該置換基は、それぞれ独立に、ハロゲン、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシから成る群より選択され;
Wは結合を表し、かつR2は、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールを表すか;又は
Wは−O−を表し、かつR2は、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル又はヘテロシクリルを表すか;又は
Wは−NR3−を表し、R2は、アルキル、アルコキシカルボニルアルキル、カルボキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、アリール又はアラルキルを表し、かつR3は水素又はアルキルを表すか;又は
Wは−NR3−を表し、かつR2及びR3は、それらを保持する窒素原子と共に4〜7員のヘテロシクリル環を形成し、当該ヘテロシクリル環を完成するために必要なメンバーは、−CH2−、−CHRx−、−O−、−S−、−CO−及び−NRy−からそれぞれ独立に選択されるが、当該ヘテロシクリル環は、−CHRx−(Rxは、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、アルコキシメチル又はアルコキシを表す。)、−O−、−S−、−CO−及び−NRy−(Ryは水素又はアルキルを表す。)から成る群より選択されるメンバーを1より多く含まないものとし;
又はWは−NR3−を表し、かつR2及びR3は、それらを保持する窒素原子と共にイミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−トリアゾリル又は1,2,4−トリアゾリル環を形成し、当該環はアルキル基によって(特にメチル基によって)置換されていてもよく;
Raは、水素又はメチルを表し;
Rbは、水素又はメチルを表し;
R4は、アルコキシを表し;
nは、0、1、2又は3を表し、Vは結合を表し、かつmは0を表すか;又は
nは、0又は1を表し、Vはフェニルを表し、かつmは0を表すか;又は
nは1を表し、Vはフェニルを表し、かつmは1を表し;
R5とR8は同一であり、それぞれヒドロキシ、未置換のフェニルオキシ、未置換のベンジルオキシ、基−O−(CHR6)−O−C(=O)−R7、基−O−(CHR6)−O−C(=O)−O−R7、基−O−(CHR6)−C(=O)−O−R9、基−NH−(CHR10)−C(=O)−O−R9又は基−NH−C(CH3)2−C(=O)−O−R9を表すか;又は
R5はヒドロキシ又は未置換のフェニルオキシを表し、かつR8は、基−O−(CH2)−O−C(=O)−R9又は基−NH−CH(CH3)−C(=O)−O−R9を表すか;又は
P(O)R5R8は下記の構造から選択される基を表し、]
[0014] ]
[0015] ]
[0016] (式中、矢印は、式Iの化合物の残りの部分への結合点を示す。);
qは、1又は2を表し;
R6は、水素又は(C1−C3)アルキルを表し;
R7は、(C1−C4)アルキル又は未置換の(C3−C6)シクロアルキルを表し;
R9は(C1−C4)アルキルを表し;
R10は、水素、(C1−C4)アルキル、未置換のフェニル又は未置換のベンジルを表し;
R11は、水素、(C1−C4)アルキル又は(C1−C4)アルコキシを表す。]
[0017] 式(I)の化合物は、1又は2以上の不斉炭素原子などの、1又は2以上のキラル又は不斉中心を含んでいてもよい。従って、式(I)の化合物は、立体異性体の混合物として、又は好ましくは純粋な立体異性体として存在してもよい。立体異性体の混合物は当業者に知られた方法で分離してもよい。]
[0018] 式Iの化合物は、P2Y12受容体拮抗剤である。したがって、それらは治療法(併用療法を含む)に有用であり、血小板活性化、凝集、及び脱顆粒の阻害剤として、血小板乖離の促進剤として、又は抗血栓剤として広く使用される。]
[0019] 以下の段落では、本発明の化合物の種々の化学的部分の定義をしている。他の表現によりなされた定義が、より広い又はより狭い定義を与えない限り、当該定義は、本明細書及び請求項を通じて、一律に適用される。]
[0020] 「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を、好ましくはフッ素、塩素又は臭素を、より好ましくはフッ素を表す。]
[0021] −「アルキル」という用語は、単独の場合も、又は組み合わせの場合も、1から7個の炭素原子を含む飽和直鎖又は分岐鎖アルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、ネオペンチル、イソ−ペンチル、n−ヘキシル、イソ−ヘキシル、n−ヘプチル又はイソ−ヘプチル)、そしてより好ましくは、1から4個の炭素原子を含む飽和直鎖又は分岐鎖アルキル基を意味する。好ましいアルキル基の代表的な例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチル及びtert−ブチルを含む。「(Cx−Cy)アルキル」(x及びyは整数である。)という用語は、x〜y個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖アルキル基を意味する。]
[0022] −「アルコキシ」という用語は、単独の場合も、又は組み合わせの場合も、1から6個の炭素原子を含む飽和直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ−プロポキシ、n−ブトキシ、イソ−ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシ、ネオペンチルオキシ、イソ−ペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシ又はイソ−ヘキシルオキシ)、そして好ましくは、1から4個の炭素原子を含む飽和直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基を意味する。好ましいアルコキシ基の代表的な例は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ−プロポキシ、n−ブトキシ、イソ−ブトキシ、sec−ブトキシ及びtert−ブトキシを含む。「(Cx−Cy)アルコキシ」(x及びyは整数である。)という用語は、x〜y個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基を意味する。]
[0023] −本明細書で用いる「ヒドロキシアルキル」という用語は、1個の水素原子がヒドロキシ(すなわち、−OH)基で置換された、本明細書で定義したアルキル基を意味する。ヒドロキシアルキル基の例は、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシ−エチル、2−ヒドロキシ−プロピル、2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル、2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル、1−ヒドロキシ−プロピル、3−ヒドロキシ−プロピル、1−ヒドロキシ−ブチル、3−ヒドロキシ−ブチル、4−ヒドロキシ−ブチル、3−ヒドロキシ−ペンチル及び3−ヒドロキシ−3−メチル−ブチル(そして好ましくは、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシ−エチル及び3−ヒドロキシ−ブチル)を含むが、これらに限定されるものではない。]
[0024] −本明細書で用いる「アルコキシアルキル」という用語は、1個の水素原子が本明細書で定義したアルコキシ基で置換された、本明細書で定義したアルキル基を意味する。アルコキシアルキル基の例は、3−メトキシ−プロピル、メトキシメチル及び2−メトキシ−エチル(そして特にメトキシメチル及び2−メトキシ−エチル)を含むが、これらに限定されるものではない。同様に、「アルコキシメチル」という用語は、例えば、メトキシメチル又は2−メトキシ−エチルを意味する。]
[0025] −本明細書で用いる「シクロアルキル」という用語は、単独でも、いかなる組み合わせにおいても、未置換であるか、又は1個のヒドロキシ、ヒドロキシメチル、アルコキシメチル(好ましくはメトキシメチル又はエトキシメチル、そしてより好ましくはメトキシメチル)又はアルコキシ(好ましくはメトキシ又はエトキシ、そしてより好ましくはメトキシ)で置換された、3〜7個の炭素原子を含む飽和環式炭化水素基を意味する。シクロアルキル基の代表的な例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、4−ヒドロキシ−シクロヘキシル、2−ヒドロキシ−シクロヘキシル、2−ヒドロキシメチル−シクロプロピル及び2−メトキシメチル−シクロプロピル(特に、シクロプロピル、2−ヒドロキシメチル−シクロプロピル及び2−メトキシメチル−シクロプロピル)を含むが、これらに限定されるものではない。]
[0026] −「アルコキシカルボニルアルキル」という用語は、1個の水素原子が、アルコキシカルボニル基、すなわち、それ自体が本明細書で定義したアルコキシ基で置換された−C(=O)−基によって置換された、本明細書で定義したアルキル基を意味する。アルコキシカルボニルアルキル基の代表的な例は、2−エトキシカルボニル−エチル及び2−メトキシカルボニル−エチルを含むが、これらに限定されるものではない。]
[0027] −「カルボキシアルキル」という用語は、1個の水素原子がカルボキシ基によって(すなわち、−COOHによって)置換された、本明細書で定義したアルキル基を意味する。カルボキシアルキル基の代表的な例は、2−カルボキシ−エチル及び3−カルボキシ−プロピルを含むが、これらに限定されるものではない。]
[0028] −「アリール」という用語は、6から14個の炭素環原子、そして好ましくは6から10個の炭素環原子を持つ、1、2又は3環の芳香族環状基、例えば、フェニル又はナフチル基(そして特に、フェニル基)を意味する。ここで定義されるいずれのアリール基(特に、いずれのフェニル基)も、未置換であっても、又は、ハロゲン、アルキル及びアルコキシから成る群よりそれぞれ独立に選択される、1、2若しくはそれ以上の置換基(好ましくは、1から3個の置換基、より好ましくは1又は2個の置換基、そして特に1個の置換基)で置換されていてもよい。アリール基の具体的な例は、フェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、2,4−ジメトキシフェニル及び2,4−ジメチルフェニル(好ましくは、フェニル及び4−メトキシフェニル)である。]
[0029] −本明細書で用いられる「アラルキル」という用語は、単独でも、いかなる組み合わせにおいても、親分子部分にアルキル基を介して結合するアリール基を表すが、ここで、当該アリール基は未置換であっても、又は、ハロゲン、アルキル及びアルコキシから成る群から独立して選択される1から3個の置換基で置換されていてもよい。アラルキル基の代表的な例は、ベンジル、2−フェニルエチル、3−フェニルプロピル及び2−ナフス−2−イルエチル(2−naphth−2−ylethyl)を含むが、これらに限定されるものではない。好ましいアラルキル基はフェニルアルキル基である。]
[0030] −本明細書で用いられる「フェニルアルキル」という用語は、単独でも、いかなる組み合わせにおいても、親分子部分にアルキル基を介して結合する未置換のフェニル基を表す。フェニルアルキル基の代表的な例は、ベンジル、2−フェニルエチル及び3−フェニルプロピルを含むが、これらに限定されるものではない。好ましくはベンジルである。]
[0031] −本明細書で用いられる「ヘテロアリール」という用語は、単独でも、組み合わせにおいても、少なくとも1個の環が、窒素、酸素及び硫黄から成る群より独立に選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含む、14個までの環原子を含む単環、二環又は三環式芳香環系を意味する;加えて、「ヘテロアリール」という用語はまた、1−オキシ−ピリジニル基をも意味する。ヘテロアリール基は、未置換であっても、又は、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシから成る群より独立に選択される1〜3個の置換基(好ましくは、1〜2個の置換基、そしてより好ましくは、1個の置換基)によって置換されていてもよい。ヘテロアリール基の代表的な例は、チエニル、フラニル、ピロリル、ピラゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、ピリジニル、1−オキシ−4−ピリジニル、1−オキシ−3−ピリジニル、1−オキシ−2−ピリジニル、ピリミジニル、キノリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンズオキサゾリル、ベンゾフラニル、インドリル、カルバゾリル、フェノチアジニル及びフェノキサジニル(好ましくは、チエニル、ピラゾリル及び4−メチル−ピラゾリル)を含むが、これらに限定されるものではない。]
[0032] −本明細書で用いられる「単環式ヘテロアリール」という用語は、5又は6個の環原子を含み、うち1又は2個がO、N及びSから選択されるヘテロ原子であってもよい、単環式芳香環系を意味する。単環式ヘテロアリール基は、未置換であっても、又は、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシから成る群より独立に選択される1〜2個の置換基(好ましくは、1個の置換基)によって置換されていてもよい。単環式ヘテロアリール基の代表的な例は、チエニル、フラニル、ピロリル、ピラゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、ピリジニル及びピリミジニルを含むが、これらに限定されるものではない。]
[0033] −本明細書で用いられる「ヘテロシクリル」という用語は、単独でも、いかなる組み合わせにおいても、窒素、酸素及び硫黄から選択される1〜2個のヘテロ原子を含む3〜7員の未置換の飽和単環基を意味するが、(i)ヘテロシクリル基は、分子の残りに窒素原子により結合しないこと、(ii)3〜4員のヘテロシクリル基は、窒素原子を唯一のヘテロ原子として含むこと、そして(iii)ヘテロシクリル基は2個の硫黄原子を含まないことが理解されるべきである。ヘテロシクリル基の硫黄原子は、例えば、スルホキシド又はスルホニルのような酸化形態であってもよい。ヘテロシクリル基の代表的な例は、アゼチジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル及びチオモルホリニル(好ましくは、テトラヒドロフラン−3−イル)を含むが、これらに限定されるものではない。]
[0034] 本特許出願においては、置換基又は基に対して、可変的に結合された結合(bond)が使用されるかもしれない。そのような場合には、置換基又は基が、可変的に結合された結合(bond)が書き込まれた結合(bond)によって結びつけられているいずれかの原子に結合していることを意味する。例えば、下記の化合物は、2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステルか3−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 エチルエステルのいずれかである。]
[0035] ]
[0036] さらに、以下の段落では、種々の他の用語を定義をする。当該定義は、他の表現によりなされた定義が、より広い又はより狭い定義を与えない限り、明細書及び請求の範囲を通して一律に適用される。]
[0037] 「薬学的に許容される塩」という用語は、無毒性の無機若しくは有機酸及び/又は塩基付加塩を意味する。“Salt selection forbasicdrugs”、AInt.J.Pharm.(1986)、33、201−217を参照してもよい。]
[0038] 本明細書で用いられる「室温」という用語は、25℃の温度を意味する。]
[0039] 温度に関して使用されていない場合、数値「X」の前に置かれる「約」という用語は、本出願において、X−10%XからX+10%Xの間、好ましくはX−5%XからX+5%Xの間を表す。温度の特定の場合には、温度「Y」の前に置かれる「約」(又はその代わりの「およそ」)の用語は、この出願において、Y−10℃からY+10℃の間、好ましくはY−5℃からY+5℃の間を表す。]
[0040] 2) 特に、本発明は、式ICEの化合物でもある式Iの化合物及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。]
[0041] ]
[0042] 式中、
R1はフェニルを表し、当該フェニルは、未置換であるか、又は1個のハロゲン、メチル若しくはトリフルオロメチルにより置換され;
Wは結合を表し、かつR2はアルキル、ヒドロキシアルキル(特に3−ヒドロキシ−ブチル)、アルコキシアルキル(特に3−メトキシ−プロピル)、1個のヒドロキシメチル若しくはアルコキシメチル(好ましくは、メトキシメチル若しくはエトキシメチル、そしてより好ましくはメトキシメチル)に置換されていてもよい、3〜7個の炭素原子(好ましくは3〜6個、より好ましくは3〜5個の炭素原子、そして最も好ましくは3個の炭素原子)を持つシクロアルキル基、未置換であるか、若しくは1個のアルコキシにより置換されたフェニル基、又は未置換の単環式ヘテロアリール基を表すか;又は
Wは−O−を表し、かつR2はアルキル(特にメチル)、シクロアルキル(特にシクロペンチル)、ヒドロキシアルキル(特に2−ヒドロキシエチル)又はヘテロシクリル(特にテトラヒドロフラン−3−イル)を表すか;又は
Wは−NR3−を表し、R2はアルキル、アルコキシカルボニルアルキル[特に2−(エトキシカルボニル)−エチル]、カルボキシアルキル(特に2−カルボキシ−エチル)、ヒドロキシアルキル(特に2−ヒドロキシ−エチル)、アルコキシアルキル、ヘテロシクリル(特にテトラヒドロフラン−3−イル)、シクロアルキル(特にシクロプロピル)、フェニル又はフェニルアルキル(特にベンジル)を表し、かつR3は水素又はアルキル(特にメチル)を表すか;又は
Wは−NR3−を表し、かつR2及びR3は、それらを保持する窒素原子とともに、4〜7員(好ましくは4〜6員)のヘテロシクリル環を形成し、当該ヘテロシクリル環を完成するために必要なメンバーは、−CH2−、−CHRx−、−O−及び−NRy−からそれぞれ独立に選択されるが、当該ヘテロシクリル環は、−CHRx−、−O−及び−NRy−から成る群より選択されるメンバーを1より多く含まないものとし、ここで、Rxは、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、アルコキシメチル(特にメトキシメチル)又はアルコキシ(特にメトキシ)を表し、そしてRyは、アルキル(特にメチル)を表すか;
又は、Wは−NR3−を表し、かつR2及びR3は、それらを保持する窒素原子とともに、未置換であるか、又は1個のアルキル基により(特にメチル基により)置換されていてもよいピラゾリル環を形成し;
Raは水素又はメチルを表し;
R4はアルコキシ(好ましくはエトキシ又はn−ブトキシ)を表し;
nは0、1、2又は3を表し、Vは結合を表し、そしてmは0を表すか;又は
nは0又は1を表し、Vはフェニルを表し、そしてmは0を表すか;又は
nは1を表し、Vはフェニルを表し、そしてmは1を表し;
R5及びR8は同一で、それぞれヒドロキシ、未置換のフェニルオキシ、未置換のベンジルオキシ、基−O−(CHR6)−O−C(=O)−R7、基−O−(CHR6)−O−C(=O)−O−R7、基−O−(CHR6)−C(=O)−O−R9、基−NH−(CHR10)−C(=O)−O−R9又は基−NH−C(CH3)2−C(=O)−O−R9を表すか;又は
R5はヒドロキシを表し、かつR8は、基−O−(CH2)−O−C(=O)−R9を表すか;又は
R5は、未置換のフェニルオキシを表し、かつR8は、基−NH−CH(CH3)−C(=O)−O−R9を表すか;又は
P(O)R5R8は、下記の構造から選択される基を表し、]
[0043] ]
[0044] ]
[0045] (式中、矢印は、式ICEの化合物の残りの部分への結合点を示す。);
qは2を表し;
R6は水素又は(C1−C3)アルキル(好ましくは水素又はメチル)を表し;
R7は(C1−C4)アルキル又は未置換の(C3−C6)シクロアルキルを表し;
R9は(C1−C4)アルキルを表し;
R10は水素、(C1−C4)アルキル、未置換のフェニル又は未置換のベンジルを表し;
R11は水素、(C1−C4)アルキル又は(C1−C4)アルコキシを表す。]
[0046] 3) 好ましい態様に従えば、本発明は、式IPの化合物でもある式Iの化合物及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。]
[0047] ]
[0048] 式中、
R1は、ハロゲン、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシから成る群よりそれぞれ独立に選択される1〜3個の置換基により任意に置換された(好ましくは、1又は2個の置換基により任意に置換された、そしてより好ましくは1個の置換基により任意に置換された)フェニルを表し;
Wは結合を表し、かつR2はアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールを表すか;又は
Wは−O−を表し、かつR2はアルキル又はヘテロシクリルを表すか;又は
Wは−NR3−を表し、R2はアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、カルボキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、アリール又はアラルキルを表し、かつR3は水素又はアルキルを表すか;又は
Wは−NR3−を表し、かつR2及びR3は、それらを保持する窒素原子とともに、4〜7員のヘテロシクリル環を形成し、当該ヘテロシクリル環を完成するために必要なメンバーは、−CH2−、−CHRx−、−O−、−S−、−CO−及び−NRy−からそれぞれ独立に選択されるが、当該ヘテロシクリル環は、−CHRx−、−O−、−S−、−CO−及び−NRy−から成る群より選択されるメンバーを1より多く含まないものとし、ここでRxはヒドロキシ、ヒドロキシメチル、アルコキシメチル又はアルコキシを表し、そしてRyは水素又はアルキルを表し;又は
Wは−NR3−を表し、かつR2及びR3は、それらを保持する窒素原子とともに、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−トリアゾリル又は1,2,4−トリアゾリル環を形成し、当該環はアルキル基によって(特にメチル基によって)置換されていてもよく;
Raは水素又はメチルを表し;
Rbは水素又はメチルを表し;
R4はアルコキシを表し;
nは0、1又は2を表し;
R5は、ヒドロキシ、又はR6が水素又は(C1−C3)アルキルを表し、かつR7が(C1−C4)アルキルを表す、基−O−(CHR6)−O−C(=O)−R7を表す。]
[0049] 4) 特に、本発明は、式ICEPの化合物でもある式IPの化合物及び式ICEPの化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。]
[0050] ]
[0051] 式中、
R1は、ハロゲン、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシから成る群より独立に選択される1又は2個の置換基により任意に置換された(そして好ましくはハロゲン、メチル及びトリフルオロメチルから成る群より独立に選択される1又は2個の置換基により任意に置換された、特に1個のハロゲン、メチル又はトリフルオロメチルにより任意に置換された)フェニルを表し;
Wは結合を表し、かつR2はアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、シクロアルキル、1個のアルコキシにより任意に置換されたフェニル基、又は未置換の単環式ヘテロアリール基を表すか;又は
Wは−O−を表し、かつR2はアルキル(特にメチル)又はヘテロシクリル(特にテトラヒドロフラン−3−イル)を表すか;又は
Wは−NR3−を表し、R2は、アルキル、アルコキシカルボニルアルキル、カルボキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ヘテロシクリル、フェニル若しくはフェニルアルキル、又は、1個のヒドロキシメチル又はアルコキシメチル(好ましくはメトキシメチル又はエトキシメチル、そしてより好ましくはメトキシメチル)により置換されていてもよい、3〜7個の炭素原子を持つ(好ましくは3〜6個、そしてより好ましくは3〜5個の炭素原子を持つ)シクロアルキル基を表し、かつR3は水素又はアルキル(そして特に水素又はメチル)を表すか;又は
Wは−NR3−を表し、かつR2及びR3は、それらを保持する窒素原子とともに、4〜7員の(そして特に5〜6員の)のヘテロシクリル環を形成し、当該ヘテロシクリル環を完成するために必要なメンバーは、−CH2−、−CHRx−、−O−及び−NRy−からそれぞれ独立に選択されるが、当該ヘテロシクリル環は、−CHRx−、−O−及び−NRy−から成る群より選択されるメンバーを1より多く含まないものとし、ここで、Rxはヒドロキシ、ヒドロキシメチル又はアルコキシ(特にメトキシ)を表し、Ryはアルキル(特にメチル)を表し;
又は、Wは−NR3−を表し、かつR2及びR3は、それらを保持する窒素原子とともに、アルキル基(特にメチル基)によって置換されていてもよいピラゾリル環を形成し;
Raは水素又はメチルを表し;
Rbは水素を表し;
R4はアルコキシを表し;
nは0、1又は2を表し;
R5は、ヒドロキシ、又は、R6が水素又は(C1−C3)アルキルを表し、かつR7が(C1−C4)アルキルを表す、基−O−(CHR6)−O−C(=O)−R7を表す。]
[0052] 5) 好ましくは、上記態様1)又は2)に定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、式IST1の化合物でもあり、かつ下記の立体化学を持つような化合物又はその塩である。]
[0053] ]
[0054] 6) 本発明の別の好ましい態様によれば、態様1)又は2)に定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、nが1又は3を表す式IST2の化合物でもあり、かつ下記の立体化学を持つような化合物又はその塩である。]
[0055] ]
[0056] 7) 本発明の好ましい態様の1つによれば、態様1)、2)又は5)に定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、Vが結合を表すような化合物又はその塩である。]
[0057] 8) 本発明の別の好ましい態様によれば、態様1)、2)又は5)に定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、Vがフェニルを表すような化合物又はその塩である。]
[0058] 9) 本発明の好ましい態様によれば、態様1)、2)、5)又は7)に定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、Vが結合を表す場合には、mが0を表し、そしてnが1、2又は3を表すような化合物又はその塩である。]
[0059] 10) 本発明の好ましい態様によれば、態様1)、2)、5)又は8)に定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、Vがフェニルを表す場合には、mが0を表し、そしてnが0又は1を表すような化合物又はその塩である。]
[0060] 11) 本発明の好ましい態様によれば、態様1)、2)、5)又は8)に定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、Vがフェニルを表す場合には、mが1を表し、そしてnが1を表すような化合物又はその塩である。]
[0061] 12) 本発明の好ましい態様によれば、態様1)、2)、5)、7)又は9)のいずれか1つに定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、nが2を表し、Vが結合を表し、かつmが0を表す場合には、R4が(C4−C6)アルコキシ、特に直鎖(C4−C6)アルコキシ、そしてとりわけn−ブトキシを表すような化合物又はその塩である。]
[0062] 13) 本発明の好ましい態様の1つによれば、上記態様3)又は4)に定義した式IPの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、nが2を表す場合には、R4が(C4−C6)アルコキシ、特に直鎖(C4−C6)アルコキシ、そしてとりわけn−ブトキシを表すような化合物又はその塩である。]
[0063] 14) 本発明の特定の態様の1つによれば、態様1)〜5)、7)、8)又は10)のいずれか1つに定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、nが0を表すような化合物又はその塩である。]
[0064] 15) 本発明の別の特定の態様によれば、態様1)〜11)のいずれか1つに定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、nが1を表すような化合物又はその塩である。]
[0065] 16) 本発明のさらに別の特定の態様によれば、態様1)〜5)、7)、9)又は12)〜13)のいずれか1つに定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、nが2を表すような化合物又はその塩である。]
[0066] 17) 本発明のさらに別の特定の態様によれば、上記態様3)又は4)に定義した式IPの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、nが2を表すような化合物又はその塩である。]
[0067] 18) 本発明のさらに別の特定の態様によれば、態様1)、2)、5)、6)、7)又は9)に定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、nが3を表すような化合物又はその塩である。]
[0068] 19) 好ましくは、上記態様1)〜18)のいずれか1つに定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、R4が(C4−C6)アルコキシ、特に直鎖(C4−C6)アルコキシ、そしてとりわけn−ブトキシを表すような化合物又はその塩である。]
[0069] 20) 好ましくは、上記態様17)に定義した式IPの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、R4が(C4−C6)アルコキシ、特に直鎖(C4−C6)アルコキシ、そしてとりわけn−ブトキシを表すような化合物又はその塩である。]
[0070] 21) 好ましくは、上記態様17)又は20)に定義した式IPの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、下記の立体化学を持つような化合物又はその塩である。]
[0071] ]
[0072] 22) 好ましくは、上記態様1)〜21)の1つに定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、R1が、1個のハロゲン、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシにより任意に置換されたフェニル(特に、1個のハロゲン、メチル又はトリフルオロメチルにより任意に置換されたフェニル、そして特に、1個のフッ素、メチル又はトリフルオロメチルにより任意に置換されたフェニル)を表すような化合物又はその塩である。]
[0073] 23) より好ましくは、上記態様1)〜22)の1つに定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、R1が未置換のフェニルを表すような化合物又はその塩である。]
[0074] 24) 本発明の変形の1つによれば、上記態様1)〜23)の1つに定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、Wが結合を表すような化合物又はその塩である。]
[0075] 25) 好ましくは、上記態様24)に定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、R2がアルキル(特にメチル及びイソプロピル、そして特にメチル)、ヒドロキシアルキル(特に3−ヒドロキシ−ブチル)、アルコキシアルキル(特に3−メトキシ−プロピル)、シクロアルキル(特に、1個のヒドロキシメチル若しくはアルコキシメチルにより任意に置換されたシクロプロピル)、1個のアルコキシにより任意に置換されたフェニル基、又は未置換の単環式ヘテロアリール基(特にチオフェン−3−イル)を表すような化合物又はその塩である。]
[0076] 26) より好ましくは、上記態様25)に定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、R2がヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル又はシクロアルキル(特に、1個のアルコキシメチル又はアルコキシにより任意に置換されたシクロプロピル、そしてとりわけ1個のアルコキシメチルにより任意に置換されたシクロプロピル)を表すような化合物又はその塩である。]
[0077] 27) 本発明の別の変形によれば、上記態様1)、2)、5)〜12)、14)〜16)、18)〜20)、22)又は23)の1つに定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、Wが−O−を表し、かつR2がアルキル(特にメチル)、シクロアルキル(特にシクロペンチル)、ヒドロキシアルキル(特に2−ヒドロキシエチル)又はヘテロシクリル(特にテトラヒドロフラン−3−イル)を表すような化合物又はその塩である。]
[0078] 28) 本発明の別の変形によれば、上記態様1)〜23)の1つに定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、Wが−O−を表すような化合物又はその塩である。]
[0079] 29) 好ましくは、上記態様28)に定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、R2がメチル又はヘテロシクリル(例えば、テトラヒドロフラン−3−イル)、そして特にヘテロシクリル(特にテトラヒドロフラン−3−イル)を表すような化合物又はその塩である。]
[0080] 30) 本発明のさらなる変形によれば、上記態様1)、3)又は5)〜23)の1つに定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、Wが−NR3−を表し、R2がアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、カルボキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、アリール若しくはアラルキルを表し、かつR3が水素若しくはアルキルを表すような、又はWが−NR3−を表し、かつR2及びR3が、それらを保持する窒素原子とともに、4〜7員のヘテロシクリル環を形成し、当該ヘテロシクリル環を完成するために必要なメンバーは、−CH2−、−CHRx−、−O−、−S−、−CO−及び−NRy−からそれぞれ独立に選択されるが、当該ヘテロシクリル環は、−CHRx−、−O−、−S−、−CO−及び−NRy−から成る群より選択されるメンバーを1より多く含まないものとし、ここでRxはヒドロキシ、ヒドロキシメチル、アルコキシメチル若しくはアルコキシを表し、そしてRyは水素若しくはアルキルを表すような、又はWが−NR3−を表し、かつR2及びR3が、それらを保持する窒素原子とともに、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−トリアゾリル若しくは1,2,4−トリアゾリル環を形成し、当該環はアルキル基によって(特にメチル基によって)置換されていてもよいような化合物又はその塩である。]
[0081] 31) 本発明のさらなる変形によれば、上記態様1)〜3)又は5)〜23)の1つに定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、Wが−NR3−を表し、R2がアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、カルボキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、フェニル又はフェニルアルキルを表し、かつR3が水素又はアルキルを表すか;又はWが−NR3−を表し、かつR2及びR3が、それらを保持する窒素原子とともに、4〜7員(好ましくは4〜6員)のヘテロシクリル環を形成し、当該ヘテロシクリル環を完成するために必要なメンバーは、−CH2−、−CHRx−、−O−及び−NRy−からそれぞれ独立に選択されるが、当該ヘテロシクリル環は、−CHRx−、−O−及び−NRy−から成る群より選択されるメンバーを1より多く含まないものとし、ここでRxはヒドロキシ、ヒドロキシメチル、アルコキシメチル又はアルコキシ(特にメトキシ)を表し、そしてRyはアルキル(特にメチル)を表し、又はWが−NR3−を表し、かつR2及びR3が、それらを保持する窒素原子とともに、未置換であるか、又は1個のアルキル基によって(特にメチルによって)置換されていてもよいピラゾリル環を形成するような化合物又はその塩である。]
[0082] 32) 当該さらなる変形の亜変形の1つによれば、上記態様30)に定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、Wが−NR3−を表し、R2がアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、カルボキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、アリール又はアラルキルを表し、かつR3が水素又はアルキル(特に水素又はメチル)を表すような化合物又はその塩である。]
[0083] 33) 好ましくは、上記態様31)又は32)に定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、Wが−NR3−を表し、R2がアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、カルボキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルキル又はフェニルアルキルを表し、かつR3が水素又はアルキル(特に水素又はメチル)を表すような化合物又はその塩である。]
[0084] 34) より好ましくは、上記態様31)又は32)に定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、Wが−NR3−を表し、R2が(C1−C4)アルキル、(C1−C2)アルコキシ−カルボニル−(C1−C4)アルキル、カルボキシ−(C1−C4)アルキル、(C1−C4)ヒドロキシアルキル、(C1−C2)アルコキシ−(C1−C4)アルキル、ヘテロシクリル、シクロアルキル又はフェニルアルキル(そして特にメチル、エチル、イソ−プロピル、2−エトキシカルボニル−エチル、2−カルボキシ−エチル、2−ヒドロキシエチル、2−メトキシ−エチル、テトラヒドロフラン−3−イル、シクロプロピル又はベンジル)を表し、かつR3が水素又はメチル(そして特に水素)を表すような化合物又はその塩である。]
[0085] 35) 当該さらなる変形の別の亜変形によれば、上記態様30)に定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、Wが−NR3−を表し、かつR2及びR3が、それらを保持する窒素原子とともに、4〜7員のヘテロシクリル環を形成し、当該ヘテロシクリル環を完成するために必要なメンバーは、−CH2−、−CHRx−、−O−、−S−、−CO−及び−NRy−からそれぞれ独立に選択されるが、当該ヘテロシクリル環は、−CHRx−、−O−、−S−、−CO−及び−NRy−から成る群より選択されるメンバーを1より多く含まないものとし、ここで、Rxはヒドロキシ、ヒドロキシメチル、アルコキシメチル又はアルコキシを表し、そしてRyは水素又はアルキル(特に水素又はメチル)を表すような化合物又はその塩である。]
[0086] 36) 好ましくは、上記態様31)又は35)に定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、Wが−NR3−を表し、かつR2及びR3が、それらを保持する窒素原子とともに、4〜7員の(そして特に4〜6員の、そして特に5〜6員の)ヘテロシクリル環を形成し、当該ヘテロシクリル環を完成するために必要なメンバーは、−CH2−、−CHRx−、−O−及び−NRy−からそれぞれ独立に選択されるが、当該ヘテロシクリル環は、−CHRx−、−O−及び−NRy−から成る群より選択されるメンバーを1より多く含まないものとし、ここでRxはヒドロキシ、ヒドロキシメチル、アルコキシメチル又はアルコキシ(そして特にヒドロキシ、ヒドロキシメチル又はアルコキシ)を表し、そしてRyはアルキル(特にメチル)を表すような化合物又はその塩である。]
[0087] 37) より好ましくは、上記態様31)又は35)に定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、Wが−NR3−を表し、かつR2及びR3が、それらを保持する窒素原子とともに、4〜6員の(そして特に5〜6員の)ヘテロシクリル環を形成し、当該ヘテロシクリル環を完成するために必要なメンバーは、−CH2−、−CHRx−、−O−及び−NRy−からそれぞれ独立に選択されるが、当該ヘテロシクリル環は、−CHRx−、−O−及び−NRy−から成る群より選択されるメンバーを1より多く含まないものとし、ここでRxはヒドロキシ、ヒドロキシメチル、メトキシメチル又はメトキシ(特にヒドロキシ、ヒドロキシメチル又はメトキシ)を表し、そしてRyはメチルを表すような、(そして特に、R2及びR3が、それらを保持する窒素原子とともに、3−メトキシメチル−アゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、モルホリン−4−イル、4−メチル−ピペラジン−1−イル、3−メトキシ−ピロリジン−1−イル、3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル又は2−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−イルを形成するような、そして特に、R2及びR3が、それらを保持する窒素原子とともに、ピロリジン−1−イル、モルホリン−4−イル、4−メチル−ピペラジン−1−イル、3−メトキシ−ピロリジン−1−イル、3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル又は2−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−イルをけいせいするような)化合物又はその塩である。]
[0088] 38) 当該さらなる変形のさらに別の亜変形によれば、上記態様30)に定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、Wが−NR3−を表し、かつR2及びR3が、それらを保持する窒素原子とともに、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−トリアゾリル又は1,2,4−トリアゾリル環を形成し、当該環がアルキル基によって(特にメチル基によって)置換されていてもよいような化合物又はその塩である。]
[0089] 39) 好ましくは、上記態様31)又は38)に定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、R2及びR3が、それらを保持する窒素原子とともに、メチル基によって置換されていてもよいピラゾリル環(そして特に、R2及びR3が、それらを保持する窒素原子とともに、ピラゾール−1−イル又は4−メチル−ピラゾール−1−イルを形成するような)化合物又はその塩である。]
[0090] 40) さらに、上記態様1)〜11)、14)〜18)又は21)〜39)の1つに定義した式Iの化合物(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、好ましくは、R4が(C2−C4)アルコキシ、特に直鎖(C2−C4)アルコキシ、とりわけエトキシ又はn−ブトキシを表すような化合物である。]
[0091] 41) 態様40)の好ましい変形によれば、式Iの化合物(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、R4はエトキシを表すような化合物である。]
[0092] 42) 態様40)の別の好ましい変形によれば、上記態様1)〜39)の1つに定義した式Iの化合物(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、R4がn−ブトキシを表すような化合物である。]
[0093] 43) 本発明の主態様の1つは、式IPDの化合物でもある、態様3)に定義した式IPの化合物及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。]
[0094] ]
[0095] 式中、
R1は、ハロゲン、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシから成る群よりそれぞれ独立に選択される、1〜3個の置換基により任意に置換された(好ましくは、1又は2個の置換基により任意に置換された、そしてより好ましくは1個の置換基により任意に置換された)フェニルを表し;
Wは結合を表し、かつR2はアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールを表すか;又はWは−O−を表し、かつR2はアルキル又はヘテロシクリルを表すか;又は
Wは−NR3−を表し、R2はアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、カルボキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、アリール又はアラルキルを表し、かつR3は水素又はアルキルを表すか;又は
Wは−NR3−を表し、かつR2及びR3は、それらを保持する窒素原子とともに、4〜7員のヘテロシクリル環を形成し、当該ヘテロシクリル環を完成するために必要なメンバーは、−CH2−、−CHRx−、−O−、−S−、−CO−及び−NRy−からそれぞれ独立に選択されるが、当該ヘテロシクリル環は、−CHRx−、−O−、−S−、−CO−及び−NRy−から成る群より選択されるメンバーを1より多く含まないものとし、ここでRxはヒドロキシ、ヒドロキシメチル、アルコキシメチル又はアルコキシを表し、そしてRyは水素又はアルキルを表し;
又はWは−NR3−を表し、かつR2及びR3は、それらを保持する窒素原子とともに、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−トリアゾリル又は1,2,4−トリアゾリル環を形成し、当該環は、アルキル基によって(特に、メチル基によって)置換されていてもよく;
Raは水素又はメチルを表し;
Rbは水素又はメチルを表し;
R4はアルコキシを表し;
nは0、1又は2を表す。]
[0096] 44) 本発明の別の主態様は、式IP−PDGの化合物でもある、態様3)に定義した式IPの化合物及びそのような化合物の塩(特に、薬学的に許容される塩)に関する。]
[0097] ]
[0098] 式中、
R1は、ハロゲン、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシから成る群よりそれぞれ独立に選択される、1〜3個の置換基により任意に置換された(好ましくは、1又は2個の置換基により任意に置換された、そしてより好ましくは1個の置換基により任意に置換された)フェニルを表し;
Wは結合を表し、かつR2はアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールを表すか;又はWは−O−を表し、かつR2はアルキル又はヘテロシクリルを表すか;又は
Wは−NR3−を表し、R2はアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、カルボキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、アリール又はアラルキルを表し、かつR3は水素又はアルキルを表すか;又は
Wは−NR3−を表し、かつR2及びR3は、それらを保持する窒素原子とともに、4〜7員のヘテロシクリル環を形成し、当該ヘテロシクリル環を完成するために必要なメンバーは、−CH2−、−CHRx−、−O−、−S−、−CO−及び−NRy−からそれぞれ独立に選択されるが、当該ヘテロシクリル環は、−CHRx−、−O−、−S−、−CO−及び−NRy−から成る群より選択されるメンバーを1より多く含まないものとし、ここで、Rxはヒドロキシ、ヒドロキシメチル、アルコキシメチル又はアルコキシを表し、そしてRyは水素又はアルキルを表し;
又は、Wは−NR3−を表し、かつR2及びR3は、それらを保持する窒素原子とともに、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−トリアゾリル又は1,2,4−トリアゾリル環を形成し、当該環はアルキル基によって(特にメチル基によって)置換されていてもよく;
Raは水素又はメチルを表し;
Rbは水素又はメチルを表し;
R4はアルコキシを表し;
nは0、1又は2を表し;
R5は、R6が水素又は(C1−C3)アルキルを表し、そしてR7が(C1−C4)アルキルを表す、基−O−(CHR6)−O−C(=O)−R7を表す。]
[0099] 45) 好ましくは、上記態様44)に定義した式IPの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、R6が水素を表すような(そして特に、R5が2,2−ジメチル−プロピオニルオキシメトキシ又はイソブチリルオキシメトキシを表すような)化合物又はその塩である。]
[0100] 46) 好ましい態様によれば、上記態様1)〜43)のいずれか1つに定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、R5と、存在する場合にはR8が同一であり、そしてヒドロキシを表すような化合物又はその塩である。]
[0101] 47) 別の好ましい態様によれば、上記態様1)、2)、5)〜12)、14)〜16)、18)、19)又は22)〜42)のいずれか1つに定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、R5と、存在する場合にはR8が同一であり、そして、それぞれ、未置換のフェニルオキシ、未置換のベンジルオキシ、基−O−(CHR6)−O−C(=O)−R7、基−O−(CHR6)−O−C(=O)−O−R7、基−O−(CHR6)−C(=O)−O−R9、基−NH−(CHR10)−C(=O)−O−R9又は基−NH−C(CH3)2−C(=O)−O−R9を表すような化合物又はその塩である。]
[0102] 48) より好ましい態様によれば、上記態様47)に定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、R5と、存在する場合にはR8が同一であり、そして、−O−(CHR6)−O−C(=O)−R7(そして最も好ましくは−O−(CH2)−O−C(=O)−R7)を表すような化合物又はその塩である。]
[0103] 49) 別の好ましい態様によれば、上記態様47)に定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、R5と、存在する場合にはR8が同一であり、そして−O−(CHR6)−O−C(=O)−O−R7(そして最も好ましくは−O−(CH2)−O−C(=O)−O−R7)を表すような化合物又はその塩である。]
[0104] 50) 別の好ましい態様によれば、上記態様47)に定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、R5と、存在する場合にはR8が同一であり、そして−NH−(CHR10)−C(=O)−O−R9又は−NH−C(CH3)2−C(=O)−O−R9を表すような化合物又はその塩である。]
[0105] 51) さらに別の好ましい態様によれば、上記態様1)、2)、5)〜12)、14)〜16)、18)、19)又は22)〜42)のいずれか1つに定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、R5がヒドロキシを表し、かつR8が基−O−(CH2)−O−C(=O)−R9(そして特に、−O−(CH2)−O−C(=O)−CH3)を表すような化合物又はその塩である。]
[0106] 52) さらに別の好ましい態様によれば、上記態様1)、2)、5)〜12)、14)〜16)、18)、19)又は22)〜42)のいずれか1つに定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、R5が未置換のフェニルオキシを表し、かつR8が基−NH−CH(CH3)−C(=O)−O−R9(そして特に、−NH−CH(CH3)−C(=O)−O−CH2CH3)を表すような化合物又はその塩である。]
[0107] 53) さらに別の好ましい態様によれば、上記態様1)、2)、5)〜12)、14)〜16)、18)、19)又は22)〜42)のいずれか1つに定義した式Iの化合物又はその塩(中でも薬学的に許容される塩が好ましい。)は、P(O)R5R8が、下記の構造から選択される基を表すような化合物又はその塩である。]
[0108] ]
[0109] 式中、矢印は、式Iの化合物の残りの部分への結合点を示し、qは1又は2(そして好ましくは2)を表し、R9は(C1−C4)アルキル(そして好ましくはメチル又はtert−ブチル)を表し、そしてR11は水素、(C1−C4)アルキル又は(C1−C4)アルコキシを表す。]
[0110] 54) 本発明の別の好ましい態様は、
R1がフェニルを表し;
Wが−NR3−を表し、かつR2及びR3が、それらを保持する窒素原子とともに、5員のヘテロシクリル環を形成し、当該ヘテロシクリル環を完成するために必要なメンバーは、−CH2−及び−CHRx−からそれぞれ独立に選択されるが、当該ヘテロシクリル環は、−CHRx−基を1より多く含まないものとし、ここでRxはアルコキシを表し(そして好ましくは、Wが−NR3−を表し、かつR2及びR3が、それらを保持する窒素原子とともに、3−メトキシ−ピロリジン−1−イル基を形成し);
Raが水素を表し;
Rbが水素を表し;
R4がアルコキシを表し;
nが1又は2を表し、Vが結合を表し、そしてmが0を表し;
R5とR8は同一で、それぞれ基−O−(CHR6)−O−C(=O)−R7、基−O−(CHR6)−O−C(=O)−O−R7又は基−NH−(CHR10)−C(=O)−O−R9を表すか;又は
P(O)R5R8が、下記の構造から選択される基を表し、]
[0111] ]
[0112] (式中、矢印は、式Iの化合物の残りの部分への結合点を示す。);
qが2を表し;
R6が水素を表し;
R7が(C1−C4)アルキルを表し;
R9が(C1−C4)アルキルを表し;
R10が水素、(C1−C4)アルキル又は未置換のフェニルを表す。]
[0113] 態様1)〜4)に定義した式Iの下記の化合物及びそれらの塩(特に薬学的に許容される塩)が特に好ましい:
4−((R)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル;
4−((R)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;
4−((S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 エチルエステル;
4−((S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸 エチルエステル;
4−((S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−{(S)−2−[(2−フェニル−6−ピラゾール−1−イル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−4−ホスホノ−ブチリル}−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((S)−2−{[6−(4−メチル−ピラゾール−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−[(S)−2−({2−フェニル−6−[(S)−(テトラヒドロ−フラン−3−イル)オキシ]−ピリミジン−4−カルボニル}−アミノ)−4−ホスホノ−ブチリル]−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−{(S)−2−[(2−フェニル−6−ピロリジン−1−イル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−4−ホスホノ−ブチリル}−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−{(S)−2−[(6−イソプロピルアミノ−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−4−ホスホノ−ブチリル}−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−{(S)−2−[(6−モルホリン−4−イル−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−4−ホスホノ−ブチリル}−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((S)−2−{[6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−{(R)−2−[(6−メチルアミノ−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−{(R)−2−[(6−ジメチルアミノ−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−{(R)−2−[(6−エチルアミノ−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−{(R)−2−[(6−イソプロピルアミノ−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((S)−2−{[2−(4−フルオロ−フェニル)−6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−p−トリル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((S)−2−{[2−(2−フルオロ−フェニル)−6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((S)−2−{[2−(3−フルオロ−フェニル)−6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−{(R)−2−[(6−メトキシ−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−{(R)−2−[(6−メチル−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−{(R)−2−[(6−シクロプロピルアミノ−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−{(R)−2−[(2−フェニル−6−フェニルアミノ−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−{(R)−2−[(6−ベンジルアミノ−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−[(R)−2−({2−フェニル−6−[(R)−(テトラヒドロ−フラン−3−イル)アミノ]−ピリミジン−4−カルボニル}−アミノ)−3−ホスホノ−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−2−{[6−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−[(R)−2−({6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル}−アミノ)−3−ホスホノ−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−2−{[6−(2−エトキシカルボニル−エチルアミノ)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−2−{[6−(2−カルボキシ−エチルアミノ)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−{(R)−2−[(2,6−ジフェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−{(R)−2−[(2−フェニル−6−チオフェン−3−イル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−2−{[6−(4−メトキシ−フェニル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−{(R)−2−[(6−シクロプロピル−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−{(R)−2−[(6−ブチル−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−[(R)−2−({2−フェニル−6−[(S)−(テトラヒドロ−フラン−3−イル)オキシ]−ピリミジン−4−カルボニル}−アミノ)−3−ホスホノ−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 エチルエステル;
4−((R)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸 エチルエステル;
4−((R)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−2−{[6−((1S,2S)−2−メトキシメチル−シクロプロピル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−2−{[6−((1S,2S)−2−ヒドロキシメチル−シクロプロピル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−2−{[6−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−2−{[6−(2−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−2−{[6−(3−メトキシ−プロピル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−2−{[6−(3−ヒドロキシ−ブチル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((S)−4−[ビス−(2,2−ジメチル−プロピオニルオキシメトキシ)−ホスホリル]−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((S)−4−(ビス−イソブチリルオキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((S)−4−{ビス−[(2,2−ジメチル−プロピオニルオキシ)−エトキシ]−ホスホリル}−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−3−[ビス−(2,2−ジメチル−プロピオニルオキシメトキシ)−ホスホリル]−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−3−{ビス−[1−(2,2−ジメチル−プロピオニルオキシ)−エトキシ]−ホスホリル}−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−3−[ビス−(1−イソブチリルオキシ−エトキシ)−ホスホリル]−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−3−[ビス−(1−プロピオニルオキシ−エトキシ)−ホスホリル]−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−3−(ビス−イソブチリルオキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−(2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−2−ホスホノ−アセチル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
ここで、上記の化合物の立体中心の配置が明示的に示されていない場合には、絶対(R)−配置にあっても、絶対(S)−配置にあってもよいものとする。]
[0114] 56) 態様1)又は2)に定義した式Iのさらなる好ましい化合物は、下記の化合物から成る群より選択される:
4−((R)−2−{[6−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;
4−((S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−5−ホスホノ−ペンタノイル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−[(S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−(4−ホスホノ−フェニル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル;
4−[(S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−(4−ホスホノ−フェニル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−[(S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−(4−ホスホノメチル−フェニル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 エチルエステル;
4−[(S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−(4−ホスホノメチル−フェニル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−5−ホスホノ−ペンタノイル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−{(R)−2−[(6−イソプロピル−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−2−{[6−(3−メトキシメチル−アゼチジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−{(R)−2−[(6−シクロペンチルオキシ−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 エチルエステル;
4−[(S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−(4−ホスホノ−フェニル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 エチルエステル;
4−[2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−2−(4−ホスホノ−フェニル)−アセチル]−ピペラジン−1−カルボン酸 エチルエステル;
4−[2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−2−(4−ホスホノ−フェニル)−アセチル]−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−[2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−2−(3−ホスホノ−フェニル)−アセチル]−ピペラジン−1−カルボン酸 エチルエステル;
4−[2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−2−(3−ホスホノ−フェニル)−アセチル]−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−[2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−2−(2−ホスホノ−フェニル)−アセチル]−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−2−{[6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−{(R)−2−[(6−モルホリン−4−イル−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
N,N’−ビス−(エトキシカルボニルメチル)−3−{(S)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−オキソー4−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−ブチル−ホスホン酸ジアミド;
4−((R)−3−(ビス−アセトキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−3−(ビス−プロピオニルオキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−3−(ビス−ブチリルオキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
N,N’−ビス−(エトキシカルボニルメチル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸 ジアミド;
N,N’−ビス−((S)−1−エトキシカルボニルエチル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸 ジアミド;
N,N’−ビス−(メトキシカルボニルメチル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸 ジアミド;
N,N’−ビス−((S)−1−メトキシカルボニル−2−メチル−プロピル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸 ジアミド;
N,N’−ビス−(tert−ブチルオキシカルボニルメチル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸 ジアミド;
N,N’−ビス−((S)−1−メトキシカルボニルプロピル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸 ジアミド;
N,N’−ビス−((S)−1−メトキシカルボニル−2,2−ジメチル−プロピル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸 ジアミド;
N,N’−ビス−((S)−1−tert−ブチルオキシカルボニルエチル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸 ジアミド;
N,N’−ビス−((S)−1−メトキシカルボニル−2−フェニル−エチル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸 ジアミド;
N,N’−ビス−((S)−メトキシカルボニルフェニルメチル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸 ジアミド;
N,N’−ビス−((S)−1−メトキシカルボニルエチル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸 ジアミド;
N,N’−ビス−(プロピルオキシカルボニルメチル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸 ジアミド;
N,N’−ビス−(イソプロピルオキシカルボニルメチル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸 ジアミド;
N,N’−ビス−(2−エトキシカルボニル−プロプ(prop)−2−イル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸 ジアミド;
4−((R)−3−(ビス−メトキシカルボニルオキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−3−(ビス−エトキシカルボニルオキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−3−(ビス−イソプロポキシカルボニルオキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−3−(ビス−tert−ブトキシカルボニルオキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−3−[ビス−(1−エチルオキシカルボニルオキシ−エトキシ)−ホスホリル]−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−3−[ビス−(1−イソプロピルオキシカルボニルオキシ−エトキシ)−ホスホリル]−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−3−[ビス−(1−シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ−エトキシ)−ホスホリル]−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−3−(ジフェノキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−3−[ビス−(5−メチル−2−オキソー[1,3]ジオキソール−4−イルメトキシ)−ホスホリル]−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−[(R)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−(2−オキソー4H−2λ5−ベンゾ[1,3,2]ジオキサホスフィニン−2−イル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−[(R)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−(2−オキソー1,4−ジヒドロ−2H−2λ5−ベンゾ[d][1,3,2]オキサザホスフィニン−2−イル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−[(R)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−(8−メチル−2−オキソー1,4−ジヒドロ−2H−2λ5−ベンゾ[d][1,3,2]オキサザホスフィニン−2−イル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−3−[ビス−(3−オキソー1,3−ジヒドロ−イソベンゾフラン−1−イルオキシ)−ホスホリル]−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−3−(ビス−エトキシカルボニルメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−3−[ビス−((S)−1−エトキシカルボニル−エトキシ)−ホスホリル]−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
N−[(S)−1−エトキシカルボニル−エチル]−O−フェニル−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸アミド;
4−[(R)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−(2−オキソー2λ5−[1,3,2]ジオキサホスフィナン−2−イル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−[(R)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−(8−メチル−2−オキソー4H−2λ5−ベンゾ[1,3,2]ジオキサホスフィニン−2−イル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−3−(8−イソプロピル−2−オキソー4H−2λ5−ベンゾ[1,3,2]ジオキサホスフィニン−2−イル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−3−(8−メトキシ−2−オキソー1,4−ジヒドロ−2H−2λ5−ベンゾ[d][1,3,2]オキサザホスフィニン−2−イル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−3−[(5−tert−ブチル−2−オキソー[1,3]ジオキソール−4−イルメトキシ)−ヒドロキシ−ホスホリル]−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−3−(ビス−ベンジルオキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((R)−3−(アセトキシメトキシ−ヒドロキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル;
4−((S)−3−(ビス−アセトキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 エチルエステル;
4−((S)−3−(ビス−ブチリルオキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 エチルエステル;
N,N’−ビス−((S)−1−エトキシカルボニルエチル)−2−{(S)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−エトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸 ジアミド;
4−((S)−3−(ビス−エトキシカルボニルオキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 エチルエステル;
4−((R)−3−(ビス−アセトキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 エチルエステル;
4−((R)−3−(ビス−ブチリルオキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 エチルエステル;
N,N’−ビス−((S)−1−エトキシカルボニルエチル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−エトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸 ジアミド;
4−((R)−3−(ビス−エトキシカルボニルオキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 エチルエステル;
4−((S)−3−[4−(ビス−ブチリルオキシメトキシ−ホスホリル)−フェニル]−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 エチルエステル;
N,N’−ビス−((S)−1−エトキシカルボニルエチル)−4−[2−{(S)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−エトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−フェニル−ホスホン酸 ジアミド;及び
4−((S)−3−[4−(ビス−エトキシカルボニルオキシメトキシ−ホスホリル)−フェニル]−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸 エチルエステル;
並びにそれらの塩(特に薬学的に許容される塩)。ここで、上記の化合物の立体中心の配置
が明示的に示されていない場合には、絶対(R)−配置にあっても、絶対(S)−配置にあってもよいものとする。]
[0115] 57) 本発明のさらなる目的は、医薬としての、上記態様1)〜56)の1つに定義した、式Iの(又は式ICEの)化合物又はそれらの薬学的に許容される塩である。]
[0116] 式Iの化合物又はそれらの薬学的に許容される塩は、医薬として、例えば経腸又は非経口投与のための医薬組成物の形態で使用することができる。]
[0117] 58) 従って、本発明は、上記態様1)〜56)の1つに従う少なくとも1つの化合物、又はそれらの薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される担体、希釈剤又は賦形剤を含む医薬組成物にも関する。特に、本発明は、少なくとも一つの式Iの(又は式ICEの)化合物及び1又は2以上の薬学的に許容される担体、希釈剤又は賦形剤を含む医薬組成物に関する。]
[0118] 医薬組成物の製造は、いずれの当業者によく知られた様式で(例えばRemington、The Science and Practice of Pharmacy、21st Edition(2005)、Part 5、“Pharmaceutical Manufacturing”[published by Lippincott Williams & Wilkinsにより出版]を参照されたい)、記述された式(I)の化合物又はこれらの薬学的に許容される塩を、任意にその他の治療上有益な物質と組み合わせて、適切な無毒の不活性な治療上許容される固体又は液体の担体材料及び必要に応じて、通常の薬学的アジュバントと共に、製剤投与形態とすることにより遂行することができる。]
[0119] 59) 上記態様1)〜56)に定義した式Iの化合物及びその薬学的に許容される塩は、医薬の製造のために使用してもよく、以下の目的に適している。]
[0120] −安定狭心症、不安定狭心症、心筋梗塞、塞栓症(動脈硬化合併症、特に塞栓性脳卒中を含む)、動脈血栓症(動脈硬化の一次動脈血栓性合併症、特に血栓性脳卒中を含む)、静脈血栓症(特に、深部静脈血栓症)、血管損傷又は炎症(脈管炎、動脈炎及び糸球体腎炎を含む)による2次的血栓症、肝内性肝静脈閉塞症、一過性脳虚血発作、末梢血管疾患、血栓の有無を問わない心筋梗塞、骨髄増殖性疾患、血小板血症、鎌状赤血球病、炎症性大腸炎、血栓性血小板減少性紫斑病、溶血性尿毒症症候群を含む疾患の治療又は予防;
−敗血症の血栓性合併症、成人呼吸窮迫症候群、抗リン脂質症候群、ヘパリン起因性血小板減少症、及び前子癇/子癇の予防;
−ある種の手術方法(特に血管形成のような冠血行再建術(PTCA)、他の血管移植手術、動脈内膜切除又はステント留置)又は突発性外傷傷害の後の心血管系合併症の予防;
−移植器官拒絶の予防。]
[0121] 60) 従って、本発明の特定の目的は、上記態様1)〜56)の1つに定義した式Iの(又は式ICEの)化合物又はその薬学的に許容される塩を、上記態様59)に掲げた使用のための医薬を製造するために、及び一般に血管閉塞性疾患の治療のための医薬を製造するために使用することである。]
[0122] 61) より一般的には、本発明は、上記態様1)〜56)の1つに定義した式Iの(又は式ICEの)化合物又はこれらの化合物の薬学的に許容される塩の、血管閉塞性疾患の治療及び/又は予防のための医薬の製造のための使用、並びに、式Iの(又は式ICEの)化合物の、ヒト又は他の哺乳類の血栓症を含む、末梢血管疾患、内臓血管疾患、肝血管疾患、腎血管疾患、心臓血管疾患、脳血管疾患又は血小板凝集に関連する状態の治療及び/又は予防のための医薬の製造のための使用に関する。]
[0123] 62) 式Iの(又は式ICEの)化合物又はその薬学的に許容される塩の、上記態様59)の医薬の製造のための上記の使用の中で、心筋梗塞、動脈血栓症(特に血栓性脳卒中)、一過性脳虚血発作、末梢血管疾患及び安定狭心症、不安定狭心症の治療又は予防のための医薬の製造のために使用することが好まれる。]
[0124] 63) 本発明は、さらに、上記態様1)〜56)の1つに従う式Iの(又は式ICEの)化合物又はその化合物の薬学的に許容される塩の、血液製剤のインビトロでの保存(例えば、血小板濃縮物の保存)、体外血液の閉塞の予防、血液製剤処理機械(例えば、腎臓透析機又は血漿交換機)での閉塞の予防のための使用にも関する。]
[0125] 64) 本発明は、また、上記態様1)〜56)の1つに従う式Iの(又は式ICEの)化合物又はそのような化合物の薬学的に許容される塩の有効量を、必要とする患者に投与することを含む、上記態様59)に記載の疾患の治療方法にも関する。]
[0126] 本明細書における、式I、ICE、IP、ICEP、IST1、IST2、IPD又はIP−PDGの化合物に対するいかなる言及も、適切かつ好都合なように、そのような化合物の塩(そして、特に薬学的に許容される塩)をも指すものと理解されるべきである。式Iの化合物について示した好適性は、当然のことながら、式ICEの化合物、式IPの化合物、式ICEPの化合物、式IST1の化合物、式IST2の化合物、式IPDの化合物及び式IP−PDGの化合物、並びに式Iの、式ICEの、式IPの、式ICEPの、式IST1の、式IST2の、式IPDの又は式IP−PDGの化合物の塩及び薬学的に許容される塩に準用される。本発明に従う、医薬としてのこれらの化合物、これらの化合物を活性成分として含む医薬組成物、又はこれらの化合物の疾病の治療のための医薬の製造のための使用においても同様に扱われる。]
[0127] 式Iの化合物の製造
略語
明細書及び実施例を通して、以下の略語が使用される:
Acアセチル
anh.無水
aq.水性
Boc. tert−ブトキシカルボニル
br. 広域
Cbzベンジルオキシカルボニル
CCカラムクロマトグラフィー
cHex.シクロヘキサン
conc.濃縮された
Cremophor−EL(登録商標) Chemical Abstracts registry No. 61791−12−6 の化合物
CVカラム容積
DCC 1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド
DCMジクロロメタン
DCMCN,N’−ジシクロヘキシル−4−モルホリンカルボキシアミジン
DIPEAジイソプロピルエチルアミン
DME 1,2−ジメトキシエタン
DMFN,N−ジメチルホルムアミド
DMPU N,N’−ジメチルプロピレン尿素
EA酢酸エチル
EDCIN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド
Eq当量
Et エチル
Fmoc H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル
HATU 2−(7−アザ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
Heptヘプタン
Hexヘキサン
HOBT1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
Hse L−ホモセリン
HV高度真空
LC−MS液体クロマトグラフィー−質量分析
MCPBAメタ−クロロ過安息香酸
Meメチル
n−BuLin−ブチルリチウム
NMP N−メチルピロリドン
org.有機
Pd/C炭素上パラジウム
PEG400分子量400 g/molのポリエチレングリコール
PGポリプロピレングリコール
Phフェニル
PyBOPベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス−ピロリジノ−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
RT室温
sat.飽和
TEAトリエチルアミン
TFAトリフルオロ酢酸
THFテトラヒドロフラン
TLC薄層クロマトグラフィー
tR 保持時間
Z ベンジルオキシカルボニル]
[0128] 一般的製造ルート
本発明のさらなる側面は、式(I)(又は式ICE)の化合物の製造のための方法である。本発明の式(I)の化合物は、下記のスキームに概説した反応のシークエンスに従って製造することができ、該スキーム中、V、W、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、n、m及びqは、式(I)に対して定義された通りである。得られた化合物はまた、それ自体既知の方法でその薬学的に許容される塩に変換してもよい。]
[0129] 式Iの種々の化合物は、下記のスキーム1に要約した一般的ルートを用いて製造することができる。]
[0130] ]
[0131] 式IDの化合物は、式IIの化合物を、任意に水の存在下、THF、EA、ジオキサン又はEt2O等の適宜な有機溶媒中で、そして好ましくはRT付近の温度にて、HClにより、又はDCM又はMeCN等の適宜な溶媒中で、そして好ましくはRT付近の温度にて、トリメチルシリルブロミド又はトリメチルシリルヨージドにより処理することにより製造することができる。]
[0132] 式IPDGの化合物(R5及びR8≠OH)は、適切な塩基(例えば、NEt3、DIPEA、DCMC)の存在下、DMF、NMP又はDMPU等の適切な溶媒中で、任意にNaIの存在下、そして好ましくは、45と90℃の間の温度にて、式IDのホスホン酸と、式X−(CHR6)−O−C(=O)−R7、X−(CHR6)−O−C(=O)−O−R7、X−(CH2)−C(=O)−O−R9の適宜なハライド誘導体(Xは塩化物、臭化物又はヨウ化物である。)又は3−ブロモフタリドとの反応により製造することができる。]
[0133] また、式IPDGの化合物(R5及び/又はR8≠OH)は、適切な塩基(例えば、NEt3)及び、2,2’−ジピリジルジスルフィドとPPh3の組み合わせのような試薬の活性化混合物の存在下、無水ピリジン等の適切な溶媒中で、そして好ましくは、約60℃の温度にて、式IDのホスホン酸と適宜な式NH2−(CHR10)−C(=O)−O−R9又はNH2−C(CH3)2−C(=O)−O−R9のα−アミノ酸アルキルエステルとの反応により製造することができる。]
[0134] また、式IPDGの化合物(R5及び/又はR8≠OH)は、縮合試薬(例えば、PyBOP)及び適切な塩基(例えば、NEt3、DIPEA)の存在下、DMF等の適切な溶媒中で、そして好ましくはRTと45℃との間の温度にて、式IDのホスホン酸と、適宜な式HO−(CHR6)−C(=O)−O−R9のアルコール、HO−CH2−(CH2)q−OH、フェノール、ベンジルアルコール、4−ヒドロキシメチル−5−メチル−[1,3]ジオキソール−2−オン、未置換であるか、若しくはフェニル環上で置換された2−ヒドロキシベンジルアルコール、未置換であるか、若しくはフェニル環上で置換された2−アミノベンジルアルコールとの反応により製造することができる。 また、R5がフェニルオキシを表し、かつR8が、式NH−(CHR10)−C(=O)−O−R9又はNH−C(CH3)2−C(=O)−O−R9の基を表す場合には、式IPDGのそれぞれの化合物は、式のIDのそれぞれのホスホン酸を出発物質とする3工程の手順で製造することができる:]
[0135] 1.縮合試薬(例えば、PyBOP)と適切な塩基(例えば、NEt3、DIPEA)の存在下、DMF等の適切な溶媒中で、そして好ましくはRTと45℃との間の温度にて、フェノールとのカップリング反応を行う;]
[0136] 2.水と、MeOH又はEtOH等の適切な有機溶媒との混合物中のNaOH等の標準的な条件を用いて、けん化反応を行う;そして最後に]
[0137] 3.適切な塩基(例えば、NEt3)、及び2,2’−ジピリジルジスルフィドとPPh3の組み合わせのような試薬の活性化混合物の存在下、無水ピリジン等の適切な溶媒中で、そして好ましくは、約60℃の温度にて、式NH2−(CHR10)−C(=O)−O−R9又はNH2−C(CH3)2−C(=O)−O−R9の適宜なα−アミノ酸アルキルエステルとのカップリング反応を行う。]
[0138] また、R5がヒドロキシを表し、かつR8が、基−O−(CH2)−O−C(=O)−R9を表す場合には、式IPDGの化合物は、式IDのそれぞれのホスホン酸を出発物質とする2工程の手順で製造することができる:
1.適切な塩基(例えば、NEt3)、及び2,2’−ジピリジルジスルフィドとPPh3の組み合わせのような試薬の活性化混合物の存在下、無水ピリジン等の適切な溶媒中で、そして好ましくは、約60℃の温度にて、ベンジルアルコールとのカップリング反応を行い、モノ−ベンジル化中間体を得る;そして
2.適切な塩基(例えば、NEt3、DIPEA、DCMC)の存在下、DMF、NMP又はDMPU等の適切な溶媒中で、そして好ましくは、45と90℃の間の温度にて、式X−(CH2)−O−C(=O)−R9の適宜なハライド誘導体(Xは、塩化物、臭化物又はヨウ化物である。)と置換反応を行う。ベンジル基の開裂が同時に起こる。]
[0139] 種々の合成中間体の製造:
式IIの化合物の製造
式IIの化合物は、下記のスキーム2及びスキーム2aに要約したルートを用いて製造することができる。]
[0140] ]
[0141] 式Vの化合物は、NEt3、DIPEA又はN−メチルモルフォリン等の適切な塩基の存在下、そしてDCM、THF又はDMF等の適切な溶媒中で、好ましくは、RT付近の温度にて、PyBOP等の標準的なペプチドカップリング法を用いて、式IIIの化合物を式IVの化合物とカップリングすることにより得ることができる(スキーム2)。]
[0142] 次いで、得られた式Vの中間体は、任意にNEt3、DIPEA又はN−メチルモルフォリン等の適切な塩基の存在下、式HNR2R3のアミンとの芳香族置換反応により、Wが−NR3−である式IIの化合物に変換することができ、反応は、DCM、THF、MeCN又はDMF等の適宜な溶媒中で、そして好ましくはRTと70℃の間にて行われる。]
[0143] 式Vの中間体はまた、NaH等の適切な塩基の存在下、式R2OHのアルコールとの芳香族置換反応により、Wが−O−である式IIの化合物に変換することもでき、反応は、MeOH、THF、MeCN又はDMF等の適宜な溶媒中で、そして好ましくはRT付近にて行われる。]
[0144] さらに、式Vの中間体は、Suzuki反応の標準的な条件を用いて、そして好ましくはボロン酸又はエステル誘導体、R2−B(OR)2を用いて、K3PO4又はK2CO3等の適切な塩基の存在下、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム又はトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム等の適切なパラジウム触媒の存在下、任意にトリフェニルホスフィン等の適切なリガンドの存在下、ジオキサン又はトルエン/EtOH混合物等の適切な溶媒中で、そして好ましくは80℃と100℃の間に加熱して、Rが水素又はアルキルである式R2−B(OR)2の試薬を用いて、Wが結合である式IIの化合物に変換することができる。さらに、式Vの中間体はまた、式R2−SnBu3の試薬を用い、Stille反応の標準的な条件を用いて、そして好ましくはトリブチルスタナン誘導体、R2−SnBu3を用いて、適切なテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム等の適切な触媒の存在下、トルエン等の適切な溶媒中で、そして好ましくは約110℃に加熱して、Wが結合である式IIの化合物に変換することができる。また、式Vの中間体はまた、式R2−MgBrのマグネシウム誘導体を用いて、アセチルアセトナート鉄(III)等の適切な鉄触媒の存在下、THF等の適切な溶媒中で、そして好ましくはRT付近の温度にて、Wが結合である式IIの化合物に変換することもできる(Fuerstner A.ら、J.Am.Chem.Soc.、(2002)、13856−13863)。]
[0145] また、式Vの中間体は、式R−CCH(R2はRCH2CH2に相当する。)の試薬を用いて、Sonogashira反応の標準的な条件を用いて、そして好ましくはアルキン誘導体、R−CCHを用いて、NEt3等の適切な塩基の存在下、ビス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)−ジクロリド等の適切なパラジウム触媒の存在下、ヨウ化銅(I)等の適切な銅触媒の存在下、DMF等の適切な溶媒中で、そしてRTにて、2工程の手順で、Wが結合である式IIの化合物に変換することもできる。第二工程においては、ラニーニッケル等の適切な触媒の存在下、MeOH等の適切な溶媒中で、水素雰囲気下、好ましくはRT付近の温度にて、三重結合を単結合に還元することにより、得られた中間体を式IIの化合物に変換することができる。]
[0146] ]
[0147] また、式IIの化合物は、PyBOP、HOBT、EDCI塩酸塩、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド、HATU,等の標準的なペプチドカップリング法を用いて、任意にNEt3、DIPEA又はN−メチルモルフォリン等の適切な塩基の存在下、DCM、THF又はDMF等の適切な溶媒中で、好ましくはRT付近の温度にて、式IIIの化合物を式VIの化合物とカップリングすることにより、スキーム2aに記載の通りに製造することができる。]
[0148] 式IIIの化合物の製造
nが1であり、Vが結合を表し、かつmが0である式IIIの化合物は、下記のスキーム3に要約したルートを用いて製造することができる。]
[0149] ]
[0150] 式VIIIの化合物は、Boc−3−ヨード−L−Ala−OMe又はBoc−3−ヨード−D−Ala−OMeを出発物質として、3工程で得ることができる:Arbuzov反応(例えば、還流下でP(OEt)3を用いて)を行い、次いで、THF、MeOH又はEtOH等の適切な有機溶媒と水の混合物中のNaOH又はLiOH等の標準的な条件を用いたけん化反応を行い;最後に得られた酸中間体を、式IIの化合物の合成(スキーム2aを見よ。)に対して記載した方法のような標準的なペプチドカップリング法を用いて、式VIIの化合物とカップリングする。次いで、当業者によく知られたBoc基の除去のための標準的な酸性条件を用いて、式IIIの化合物を得ることができる。]
[0151] nが2である、Vが結合を表し、かつmが0である式IIIの化合物は、下記のスキーム3aに要約したルートを用いて製造することができる。]
[0152] ]
[0153] まず、L−ホモセリン又はD−ホモセリンの窒素原子を、当業者に既知の標準的な条件を用いて、Z基で保護する。得られた分子のジシクロヘキシルアミン塩を製造し、そしてRT付近の温度にて、DMF中MeIを用いてメチルエステルを形成する。次いで、ヒドロキシ官能基を、DCM等の適宜な溶媒中で、好ましくは0℃とRTの間にて、PPh3及びCBr4等の標準的な条件を用いて臭化物で置換する。式IXの化合物を得るための次の3工程は、式VIIIの化合物の合成に対して既に記載したような条件(スキーム3を見よ。)を用いて行われる。次いで、当業者に既知の標準的な条件(例えば、EtOH中Pd/Cを用いた水素化)を用いて、Z保護基を開裂して式IIIの化合物が得られる。]
[0154] nが0であり、Vが結合を表し、かつmが0である式IIIの化合物は、下記のスキーム3bに要約したルートを用いて製造することができる。]
[0155] ]
[0156] 式Xの化合物は、購入可能な(dl)−Z−α−ホスホノグリシントリメチルエステルを出発物質として、2工程で得ることができる:けん化反応は、THF、MeOH又はEtOH等の適切な有機溶媒と水の混合物中のNaOH又はLiOH等の標準的な条件を用いて行われる;得られた酸中間体を、式IIの化合物の合成(スキーム2aを見よ。)に対して記載した方法のような標準的なペプチドカップリング法を用いて、式VIIの化合物とカップリングする。次いで、当業者に既知の、Z基の除去のための標準的な条件(例えば、EtOH中Pd/Cを用いた水素化)を用いて、式IIIの化合物を得ることができる。]
[0157] nが3であり、Vが結合を表し、かつmが0である式IIIの化合物は、下記のスキーム3cに要約したルートを用いて製造することができる。]
[0158] ]
[0159] Cbz−(L)−Glu−OMe又はCbz−(D)−Glu−OMeは、N−メチルモルフォリン等の適切な塩基の存在下、THF等の適切な溶媒中で、そして好ましくは約−15℃にて、例えばクロロギ酸エステル試薬を用いて酸を混合無水物に変換し、次いで、混合無水物を、MeOHの存在下、約−15℃の温度にて、NaBH4等の適切な還元剤を用いて還元することにより、それぞれのアルコールに還元することができる。ヒドロキシ官能基は、イミダゾール、PPh3及びI2等の標準的な条件を用いて、THF等の適宜な溶媒中で、好ましくは0℃とRTの間にて、ヨウ化物により置換することができる。式XIの化合物を得るための次の3工程は、式VIIIの化合物の合成に対して既に記載したような条件(スキーム3を見よ。)を用いて行うことができる。次いで、当業者に既知の、Cbz基の除去のための標準的な条件(例えば、MeOH中Pd/Cを用いた水素化)を用いて、式IIIの化合物を得ることができる。]
[0160] nが1であり、Vがフェニルを表し、かつmが0である式IIIの化合物は、下記のスキーム3dに要約したルートを用いて製造することができる。]
[0161] ]
[0162] Boc保護(L)−ヨードフェニルアラニン誘導体は、購入可能でない場合には、当業者に既知の標準的な条件を用いて、(L)−ヨードフェニルアラニン化合物から製造することができる。まず、Boc保護(L)−ヨードフェニルアラニン誘導体の酸官能基を、当業者に既知の標準的な条件を用いて、エチルエステルの形成により保護する。次いで、このように得られた化合物は、亜リン酸ジエチル、NEt3等の適切な塩基の存在下、Pd(PPh3)4等の適切なパラジウム触媒の存在下、MeCN又はトルエン等の適切な溶媒中で、そして好ましくは還流温度付近に加熱して、ホスホン酸ジエチル誘導体に変換することができる。式IIIの化合物を得るための次の3工程は、スキーム3において、式IIIの化合物の合成に対して既に記載したような条件を用いて行うことができる。]
[0163] nが1であり、Vがフェニルを表し、かつmが1である式IIIの化合物は、下記のスキーム3eに要約したルートを用いて製造することができる。]
[0164] ]
[0165] 購入可能な3−[4−(ジエトキシ−ホスホリルメチル)−フェニル]−(S)−2−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニルアミノ)−プロピオン酸を、式IIの化合物の合成(スキーム2aを見よ。)に対して記載した方法のような標準的なペプチドカップリング法を用いて、式VIIの化合物とカップリングする。カップリング反応の後処理の間に、Fmoc基を、飽和Na2CO3水溶液を用いて開裂し、式IIIの化合物を得る。]
[0166] nが0であり、Vがフェニルを表し、かつmが0である式IIIの化合物は、下記のスキーム3fに要約したルートを用いて製造することができる。]
[0167] ]
[0168] 式IIIの化合物は、スキーム3dにおいて、式IIIの化合物の合成に対して既に記載したような条件を用いて、購入可能なDL−ブロモ−フェニルグリシンを出発物質として、6工程で製造することができる。]
[0169] 式IVの化合物の製造
式IVの化合物は、国際公開公報第2006/114774号に記載のルートを用いて製造することができる(一般的製造ルートの、スキーム4aの式IVの化合物の製造を見よ。)。]
[0170] 式VIの化合物の製造
式VIの化合物は、下記のスキーム4に示す反応を用いて製造することができる。]
[0171] ]
[0172] 式IVの中間体は、式R2−B(OR)2の試薬(Rは水素又はアルキルである。)を用いて、Wが結合である式IIの化合物の合成(スキーム2を見よ。)に対して記載したようなSuzuki反応の標準的な条件を用いて、Wが結合である式VIの化合物に変換することができる。また、式IVの中間体は、式HNR2R3のアミンとの芳香族置換反応により、Wが−NR3−である式IIの化合物の合成(スキーム2を見よ。)に対して記載したような条件を用いて、Wが−NR3−である式VIの化合物に変換することができる。]
[0173] 式VIIの化合物の製造
式VIIの化合物は、国際公開公報第2006/114774号に記載のルートを用いて製造することができる(一般的製造ルートの、スキーム5及び5aの式Vの化合物の製造を見よ。)。]
[0174] 本発明の特定の態様を以下の実施例に記載するが、これらは本発明をより詳しく説明するためのものであり、いかなる意味においても、その範囲を限定するものではない。]
[0175] 使用された定性分析法:
1H−NMR:NMRスペクトルは、400MHz Brucker Avanceで測定した。]
[0176] LC−MS保持時間は、次の溶出条件を用いて得られた。
LC−MS(A):Zorbax(登録商標)カラム(Agilent SB。Aq 5μm、4.6×50mm)が用いられた。2種類の溶出溶媒は次の通りである;溶媒A=水+0.04%TFA;溶媒B=MeCN。溶出速度は4.5ml/分であり、溶出混合液の割合における特徴を、溶出の開始からの時間tの関数として、下記の表に要約する。(2つの連続した時点の間では直線的勾配を採用する)。]
[0177] ]
[0178] LC−MS(B):X−terra(登録商標)カラム(MS C18 5μm、2.1x50mm)を使用した。2種類の溶出溶媒は次の通りである:溶媒A=水+0.06%ギ酸;溶媒B=MeCN+0.06%ギ酸。溶出速度は3ml/分であり、溶出混合液の割合における特徴を、溶出の開始からの時間tの関数として、下記の表に要約する。(2つの連続した時点の間では直線的勾配を採用する):]
[0179] ]
[0180] LC−MS(C):Zorbax(登録商標)カラム(Extend−C18 5μm、4.6x50mm)を使用した。2種類の溶出溶媒は次の通りである:溶媒A=水+0.1%濃アンモニア水溶液;溶媒B=MeCN。溶出速度は4.5ml/分であり、溶出混合液の割合における特徴を、溶出の開始からの時間tの関数として、下記の表に要約する。(2つの連続した時点の間では直線的勾配を採用する):]
[0181] ]
[0182] 使用した分取用LC−MS法:
分取用LC−MSによる精製は、関連する実施例に他の記載が無い限り、下記の一般的条件を用いて、Phenomenex(登録商標)カラムを用いて行った。]
[0183] Phenomenex(登録商標)カラム(Gemini 10u C18 110A Ax 50x21.2mm)又はX−Terra(登録商標)カラム(Prep MS C18 OBD(登録商標)、10u 30x75mm)を使用した。2種類の溶出溶媒は次の通りである:溶媒A=水+1%ギ酸;溶媒B=MeCN+1%ギ酸。溶出速度は、Phenomenex(登録商標)カラムについては50mL/分、そしてX−Terra(登録商標)カラムに対しては100mL/分であった。溶出混合液の割合における特徴を、溶出の開始からの時間tの関数として、下記の表に要約する(2つの連続した時点の間では直線的勾配を採用する):]
[0184] ]
[0185] ]
[0186] ]
[0187] ]
[0188] ]
[0189] CCにたいして使用した固定相:
CCによる精製は、他の記載がない限り、シリカゲルを用いて行った。逆相については、BiotageのISOLUTE(登録商標)C18を使用した。]
[0190] 実施例1:4−((R)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル:]
[0191] 1.1. (R)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−(ジエトキシ−ホスホリル)−プロピオン酸メチルエステル:
Boc−3−ヨード−L−Ala−OMe(9.4g)を、亜リン酸トリエチル(100mL)中に溶解した。混合物を、130℃で一晩加熱し、そして蒸発乾固して、黄色の油状物(8.37g)を得た。化合物を、さらに精製することなく、次の工程で用いた。
LC−MS(A):tR=0.85min;[M+H]+:340.09。]
[0192] 1.2. (R)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−(ジエトキシ−ホスホリル)−プロピオン酸:
水酸化リチウム水和物の水溶液(5mL中2.07g)を、中間体1.1(8.37g)のTHF(99mL)中の溶液に添加した。反応混合物をRTにて一晩攪拌し、そしてDCMと1M HCl溶液(60mL)を添加した。相を分離し、そして水相を、DCMで3回抽出した。有機相を合わせ、乾燥し(Na2SO4)、そして溶媒を蒸発させて、5.8gの所望の生成物を白色の粉末として得た。
LC−MS(A):tR=0.77min;[M+H]+:326.13。]
[0193] 1.3 4−[(R)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−(ジエトキシ−ホスホリル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル:
HOBT水和物(98mg)とEDCI塩酸塩(123mg)を、中間体1.2(200mg)とDIPEA(0.42mL)の、THF/DCM(0.6mL/2.4mL)中の溶液に添加した。RTにて10min攪拌した後、1−エトキシカルボニルピペラジン(97mg)を添加し、そして攪拌をRTにて一晩続けた。DCMとNaHCO3水溶液を混合物に添加し、そして相を分離した。水相をDCMで抽出し、そして合わせた有機相をNaCl溶液で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、そして溶媒を蒸発させた。粗生成物をCC(溶出液:EAからEA/MeOH 25/1への勾配)で精製した。HV乾燥の後、所望の化合物を無色の樹脂(194mg)として得た。
LC−MS(A):tR=0.86min;[M+H]+:466.05。]
[0194] 1.4. 4−[(R)−2−アミノ−3−(ジエトキシ−ホスホリル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩:
中間体1.3(192mg)を、EA(0.2mL)とジオキサン中4M HCl溶液(0.4mL)中に溶解した。反応混合液を、RTにて4.5h攪拌し、そして溶媒を蒸発させた。HV乾燥の後、所望の化合物を無色の樹脂(199mg)として得た。
LC−MS(A):tR=0.65min;[M+H]+:366.04。]
[0195] 1.5. (S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル:
二炭酸ジ−tert−ブチル(27.5g)を、(S)−3−ヒドロキシピロリジン(10g)とNEt3(32mL)の、DCM(240mL)中の溶液に少しずつ添加した。反応混合物をRTにて一晩攪拌した。水を添加し、そして有機相を分離した。それを飽和NH4Cl水溶液、飽和NaHCO3水溶液及び飽和NaCl水溶液で洗浄した。有機相を乾燥し(Na2SO4)、そして溶媒を蒸発させて、所望の化合物(21.4g)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ4.43(br.s、1H);3.40(m、4H);2.70(m、1H);1.93(m、2H);1.46(s、9H)。]
[0196] 1.6. (S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル:
中間体1.5(22g)のTHF(300mL)中の氷冷溶液に、NaH(7.7g、鉱油中の55%分散液)を少しずつ添加した。反応混合液をRTにて30min攪拌し、0℃に冷却し、そしてMeI(11mL)を滴下した。攪拌を、RTにてさらに2h続けた。水とエタノールアミン(14mL)を反応混合物に添加し、それを15min攪拌した。有機相を分離し、そして水相をDCMで3回抽出した。合わせた有機相を飽和NaCl水溶液で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、そして溶媒を蒸発させて、黄色の油状物(27.5g)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ3.94(br.s、1H);3.44(m、4H);3.35(s、3H);1.99(m、2H);1.48(s、9H)。]
[0197] 1.7. (S)−3−メトキシ−ピロリジン塩酸塩:
中間体1.6(27.5g)を、EA中1M HCl(300mL)に溶解し、そしてEA中3M HCl(50mL)を添加した。反応混合物をRTにて一晩攪拌し、そして溶媒を蒸発させた。残渣をEt2O(500mL)中に取り、そして化合物を沈殿させた。懸濁液を1h攪拌し、ろ過し、そして粉末をEt2Oで洗浄した。HV乾燥により所望の塩酸塩(13.9g)を得た。
1H−NMR(CDCl3):δ9.84(br、s、1H);4.10(br、s、1H);3.43(m、4H);3.33(s、3H);2.19(m、1H);2.04(m、1H)。]
[0198] 1.8. 6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボン酸:
6−クロロ−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボン酸(14.3g;国際公開公報第2006/114774号、実施例24、中間体24.3に記載の通りに製造。)、中間体1.7(10g)及びDIPEA(23mL)を、THF(191mL)中に溶解した。反応混合物を60℃にて48h攪拌した。水とDCMを添加し、そして相を分離した。水相をDCMで洗浄し、そして合わせた有機相を乾燥し(Na2SO4)、そして溶媒を蒸発させた。粗生成物のCC(DCM/MeOH 9/1)により、所望の化合物(13.2g)を得た。
LC−MS(A):tR=0.74min;[M+H]+:300.42。]
[0199] 1.9. 4−((R)−3−(ジエトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル:
中間体1.8(135mg)の、THF/DCM(0.4mL/1.6mL)中の溶液に、DIPEA(0.309mL)、HOBT水和物(83mg)及びEDCI塩酸塩(104mg)を順番に添加した。RTにて5min攪拌した後、中間体1.4(194mg)を添加し、そして攪拌をRTにて一晩続けた。DCMとNaHCO3水溶液を混合物に添加し、そして相を分離した。有機相を乾燥し(Na2SO4)、そして溶媒を蒸発させた。粗生成物をCC(溶出液:EA/MeOH 100/1からEA/MeOH 9/1への勾配)で精製した。HV乾燥の後、所望の化合物を無色の樹脂(131mg)として得た。
LC−MS(A):tR=1.00min;[M+H]+:646.95。]
[0200] 1.10. 4−((R)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル:
中間体1.9(129mg)の無水MeCN(0.6mL)中の氷冷溶液に、トリメチルシリルブロミド(0.516mL)を滴下した。反応混合物をRTに温め、そして完了までRTにて攪拌した。水(1mL)を添加した。RTにて3h攪拌した後、水を添加し、そして混合物を、DCMで5回抽出した。合わせた有機相を乾燥し(Na2SO4)、そして溶媒を蒸発させた。粗生成物をCC(逆相;溶出液:水/TFA100/1からMeCN/TFA 100/1への勾配)で精製した。HV乾燥の後、所望の化合物を無色の樹脂(94mg)として得た。
LC−MS(A):tR=0.82min;[M+H]+:590.97。]
[0201] 実施例2: 4−((R)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル:
2.1. 4−ベンジル−ピペラジン−1−カルボン酸 ブチルエステル:
1−ベンジル−ピペラジン(1.97ml)とNEt3(1.9mL)の、DCM(100mL)中の溶液に、n−ブチルクロロギ酸エステル(1.47ml)を添加した。混合物をRTにて2h攪拌した。水を添加し、有機相を分離し、乾燥し(Na2SO4)、そして溶媒を蒸発させて、黄色の油状物(3.13g)を得た。
LC−MS(A):tR=0.73min;[M+H]+:277.42。]
[0202] 2.2.ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル:
中間体2.1(3.1g)を、EtOH(100ml)中で、Pd/C(wet、5%、480mg)を用いて24h水素化した。混合物を、セライトを通してろ過し、そして溶媒を蒸発させた。HV乾燥により、所望の化合物を、薄黄色の液体(2.04g)として得た。
LC−MS(A):tR=0.54min;[M+H+MeCN]+:226.39。]
[0203] 2.3. 4−[(R)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−(ジエトキシ−ホスホリル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル:
1−エトキシカルボニルピペラジンを中間体2.2で置き換えて、実施例1、工程1.3と類似の方法を用いて、本化合物を製造した。
LC−MS(A):tR=0.94min;[M+H]+:494.18。]
[0204] 2.4. 4−[(R)−2−アミノ−3−(ジエトキシ−ホスホリル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル塩酸塩:
中間体1.3を中間体2.3で置き換えて、実施例1、工程1.4と類似の方法を用いて、本化合物を製造した。
LC−MS(A):tR=0.73min;[M+H]+:394.08。]
[0205] 2.5. 4−((R)−3−(ジエトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル:
中間体1.4を中間体2.4で置き換えて、実施例1、工程1.9と類似の方法を用いて、本化合物を製造した。
LC−MS(A):tR=1.05min;[M+H]+:675.14。]
[0206] 2.6. 4−((R)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル:
中間体1.9を中間体2.5で置き換えて、実施例1、工程1.10と類似の方法を用いて、本化合物を製造した。
LC−MS(A):tR=0.88min;[M+H]+:618.96。]
[0207] 実施例3: 4−((S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル:]
[0208] 3.1. (S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−(ジエトキシ−ホスホリル)−プロピオン酸メチルエステル:
Boc−3−ヨード−L−Ala−OMeをBoc−3−ヨード−D−Ala−OMeで置き換えて、実施例1、工程1.1と類似の方法を用いて、本化合物を製造した。
LC−MS(A):tR=0.84min;[M+H]+:340.32。]
[0209] 3.2. (S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−(ジエトキシ−ホスホリル)−プロピオン酸:
中間体1.1を中間体3.1で置き換えて、実施例1、工程1.2と類似の方法を用いて、本化合物を製造した。
LC−MS(A):tR=0.77min;[M+H]+:326.29。]
[0210] 3.3. 4−[(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−(ジエトキシ−ホスホリル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル:
中間体1.2を中間体3.2で置き換えて、実施例1、工程1.3と類似の方法を用いて、本化合物を製造した。
LC−MS(A):tR=0.85min;[M+H]+:466.21。]
[0211] 3.4. 4−[(S)−2−アミノ−3−(ジエトキシ−ホスホリル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩:
中間体1.3を中間体3.3で置き換えて、実施例1、工程1.4と類似の方法を用いて、本化合物を製造した。
LC−MS(A):tR=0.66min;[M+H]+:366.12。]
[0212] 3.5. 4−((S)−3−(ジエトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル:
中間体1.4を中間体3.4で置き換えて、実施例1、工程1.9と類似の方法を用いて、本化合物を製造した。
LC−MS(A):tR=0.98min;[M+H]+:647.23。]
[0213] 3.6. 4−((S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル:
中間体1.9を中間体3.5で置き換えて、実施例1、工程1.10と類似の方法を用いて、本化合物を製造した。しかしながら、生成物をCC(溶出液:CHCl3からCHCl3/MeOH 1/1への勾配)で精製した。
LC−MS(A):tR=0.81min;[M+H]+:591.18。]
[0214] 実施例4: 4−((S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル:]
[0215] 4.1. (S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4−ヒドロキシ−酪酸:
H−Hse−OH(3g)の、ジオキサン/2M NaOH(100mL/25mL)中の氷冷溶液に、ベンジルクロロギ酸エステル(4mL)を、15minに渡って滴下した。反応混合物をRTに温め、そしてRTにて一晩攪拌した。溶媒を蒸発させ、そして水性残渣をEt2Oで抽出し、そして2M HCl溶液で酸性化した。水相をDCMで抽出した。DCM相を合わせ、乾燥し(Na2SO4)、そして溶媒を蒸発させて、所望の生成物を白色の粉末(4.13g)として得た。
LC−MS(A):tR=0.72min;[M+H]+:254.36。]
[0216] 4.2. (S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4−ヒドロキシ−酪酸ジシクロヘキシルアミン塩:
中間体4.1(8.9g)の、EtOH(77mL)中の溶液に、ジシクロヘキシルアミン(7mL)を滴下した。溶媒を除去し、そして白色の粉末をEt2Oに懸濁した。懸濁液をろ過し、そして白色の固体(12.1g)を真空乾燥した。
LC−MS(A):tR=0.71min。]
[0217] 4.3. (S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4−ヒドロキシ−酪酸メチルエステル:
MeI(2.1mL)を、中間体4.2(12.1g)の無水DMF(196mL)中の懸濁液に滴下した。反応混合物をRTにて一晩攪拌した。さらに1当量のMeIを添加し、そして6h攪拌した後、さらに2当量を添加した。反応混合物を一晩攪拌し、そして溶媒を除いた。残渣をEA/水中に取り、そして有機相をNaCl溶液で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、そして溶媒を蒸発させた。粗生成物をCC(Et2O)で精製して、所望の化合物を無色の樹脂(4.2g)として得た。
LC−MS(A):tR=0.79min;[M+H]+:268.30。]
[0218] 4.4. (S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4−ブロモ−酪酸メチルエステル:
樹脂上のPPh3(1.6mmol/g、12.4g)を、中間体4.3(2.4g)とCBr4(6.7g)の、無水DCM(120mL)中の氷冷溶液に添加した。反応混合物を0℃にて2h攪拌し、そしてRTに温めた。樹脂をろ過し、そして溶液を蒸発させた。粗生成物をCC(EA/Hept 1/3)で精製して、所望の化合物を無色の樹脂(1.7g)として得た。
LC−MS(A):tR=0.86min;[M+H]+:331.89。]
[0219] 4.5. (S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4−(ジエトキシ−ホスホリル)−酪酸メチルエステル:
Boc−3−ヨード−L−Ala−OMeを中間体4.4で置き換えて、実施例1、工程1.1と類似の方法を用いて、本化合物を製造した。しかしながら、化合物をCC(EA/Hept 1/3から1/0へ)により精製した。
LC−MS(A):tR=0.90min;[M+H]+:388.24。]
[0220] 4.6. (S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4−(ジエトキシ−ホスホリル)−酪酸:
中間体1.1を中間体4.5で置き換えて、実施例1、工程1.2と類似の方法を用いて、本化合物を製造した。LC−MS(A):tR=0.83min;[M+H]+:374.36。]
[0221] 4.7. 4−[(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4−(ジエトキシ−ホスホリル)−ブチリル]−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル:
中間体1.8を中間体4.6に置き換え、中間体1.4を1−エトキシカルボニルピペラジンに置き換えて、実施例1、工程1.9と類似の方法を用いて、本化合物を製造した。しかしながら、化合物をCC(EA)で2回精製した。
LC−MS(A):tR=0.91min;[M+H]+:514.24。]
[0222] 4.8. 4−[(S)−2−アミノ−4−(ジエトキシ−ホスホリル)−ブチリル]−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル:
中間体2.1を中間体4.7に置き換えて、実施例2、工程2.2と類似の方法を用いて本化合物を製造したが、EtOHの代わりにMeOHを用いた。
LC−MS(A):tR=0.66min;[M+H]+:380.32。]
[0223] 4.9. 4−((S)−4−(ジエトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル:
1−エトキシカルボニルピペラジンを中間体4.8に置き換え、中間体1.2を中間体1.8に置き換えて、実施例1、工程1.3と類似の方法を用いて、本化合物を製造した。しかしながら、生成物をCC(溶出液:HeptからEAへの勾配、次いでEAからEA/MeOH 1/1への勾配)、次いで分取用TLC(EA/MeOH 30/1)により精製した。
LC−MS(A):tR=1.01min;[M+H]+:660.304。]
[0224] 4.10. 4−((S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル:
中間体1.9を中間体4.9で置き換えて、実施例1、工程1.10と類似の方法を用いて、本化合物を製造した。粗生成物をCC(溶出液:CHCl3からCHCl3/MeOH 1/1への勾配)で精製した。
LC−MS(A):tR=0.85min;[M+H]+:605.03。]
[0225] 実施例5:4−((S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル:]
[0226] 5.1. 4−[(S)−2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−4−(ジエトキシ−ホスホリル)−ブチリル]−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル:
中間体1.8を中間体4.6に置き換え、中間体1.4を中間体2.2に置き換えて、実施例1、工程1.9と類似の方法を用いて、本化合物を製造した。しかしながら、生成物をCC(溶出液:EA/MeOH 10/1からEA/MeOH 1/1への勾配、次いでEAからEA/MeOH 95/5への勾配)により2回精製した。
LC−MS(A):tR=0.96min;[M+H]+:542.29。]
[0227] 5.2. 4−[(S)−2−アミノ−4−(ジエトキシ−ホスホリル)−ブチリル]−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル:
中間体2.1を中間体5.1に置き換えて、実施例2、工程2.2と類似の方法を用いて本化合物を製造したが、EtOHの代わりにMeOHを用いた。
LC−MS(A):tR=0.69min;[M+H]+:408.18。]
[0228] 5.3. 4−((S)−4−(ジエトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル:
1−エトキシカルボニルピペラジンを中間体5.2で置き換え、中間体1.2を中間体1.8で置き換えて、実施例1、工程1.3と類似の方法を用いて本化合物を製造した。しかしながら、粗生成物をCC(溶出液:EAからEA/MeOH 9/1への勾配)により精製した。
LC−MS(A):tR=1.06min;[M+H]+:689.24。]
[0229] 5.4. 4−((S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル:
中間体1.9を中間体5.3で置き換えて、実施例1、工程1.10と類似の方法を用いて、本化合物を製造した。
LC−MS(A):tR=0.91min;[M+H]+:633.13。]
[0230] 実施例6:4−((S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル:]
[0231] 6.1. 4−[(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−(ジエトキシ−ホスホリル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル:
中間体1.2を中間体3.2に置き換え、1−エトキシカルボニルピペラジンを中間体2.2に置き換えて、実施例1、工程1.3と類似の方法を用いて本化合物を製造した。
LC−MS(A):tR=0.94min;[M+H]+:494.26。]
[0232] 6.2. 4−[(S)−2−アミノ−3−(ジエトキシ−ホスホリル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル塩酸塩:
中間体1.3を中間体6.1で置き換えて、実施例1、工程1.4と類似の方法を用いて、本化合物を製造した。
LC−MS(A):tR=0.74min;[M+H]+:394.18。]
[0233] 6.3. 4−((S)−3−(ジエトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル:
中間体1.4を中間体6.2で置き換えて、実施例1、工程1.9と類似の方法を用いて本化合物を製造した。
LC−MS(A):tR=1.05min;[M+H]+:675.13。]
[0234] 6.4. 4−((S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル:
中間体1.9を中間体6.3で置き換えて、実施例1、工程1.10と類似の方法を用いて、本化合物を製造した。粗生成物をCC(溶出液:CHCl3からCHCl3/MeOH 1/1への勾配)で精製した。
LC−MS(A):tR=0.88min;[M+H]+:619.12。]
[0235] 実施例7: 4−{(S)−2−[(2−フェニル−6−ピラゾール−1−イル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−4−ホスホノ−ブチリル}−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル:]
[0236] 7.1. 4−[(S)−2−[(6−クロロ−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−4−(ジエトキシ−ホスホリル)−ブチリル]−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル:
6−クロロ−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボン酸(334mg)の、DCM(10mL)中の溶液に、PyBOP(815mg)、中間体5.2(580mg)及びDIPEA(0.268mL)を添加した。この溶液をRTにて24h攪拌した。それをDCM(50mL)で希釈し、そして2M Na2CO3、1M NaHSO4及び飽和NaCl水溶液で洗浄した。有機相を乾燥し(Na2SO4)、そして溶媒を蒸発させた。粗生成物をCC(DCM/アセトン1/0から6/3へ)で精製して、所望の生成物を茶色がかったフォーム(680mg)として得た。
LC−MS(A):tR=1.08min;[M+H]+:623.96。]
[0237] 7.2. 4−{(S)−4−(ジエトキシ−ホスホリル)−2−[(2−フェニル−6−ピラゾール−1−イル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−ブチリル}−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル:
ピラゾール(7μL)を、NaH(鉱油中の60%分散液、5.3mg)のTHF(0.5mL)中の懸濁液に添加した。懸濁液をRTにて30min攪拌し、そして中間体7.1(55mg)のTHF(0.5mL)中の溶液を添加した。反応混合物をRTにて48h攪拌した。水とDCMを添加し、そして相を分離し、そして有機相を乾燥し(Na2SO4)、そして溶媒を蒸発させて、粗製化合物(30mg)を得た。さらなる精製は行わなかった。
LC−MS(B):tR=1.17min;[M+H]+:656.35。]
[0238] 7.3. 4−{(S)−2−[(2−フェニル−6−ピラゾール−1−イル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−4−ホスホノ−ブチリル}−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル:
中間体1.9を中間体7.2で置き換えて、実施例1、工程1.10と類似の方法を用いて、本化合物を製造した。粗生成物を分取用LC−MS(I)で精製した。
LC−MS(A):tR=0.94min;[M+H]+:599.96。]
[0239] 実施例8:4−((S)−2−{[6−(4−メチル−ピラゾール−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル:]
[0240] 8.1. 4−((S)−4−(ジエトキシ−ホスホリル)−2−{[6−(4−メチル−ピラゾール−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル:
ピラゾールを4−メチルピラゾールで置き換えて、実施例7、工程7.2と類似の方法を用いて、本化合物を製造した。
LC−MS(B):tR=1.20min;[M+H]+:670.40。]
[0241] 8.2. 4−((S)−2−{[6−(4−メチル−ピラゾール−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル:
中間体1.9を中間体8.1で置き換えて、実施例1、工程1.10と類似の方法を用いて、本化合物を製造した。粗生成物を分取用LC−MS(I)で精製した。
LC−MS(A):tR=0.97min;[M+H]+:613.94。]
[0242] 実施例9:4−[(S)−2−({2−フェニル−6−[(S)−(テトラヒドロ−フラン−3−イル)オキシ]−ピリミジン−4−カルボニル}−アミノ)−4−ホスホノ−ブチリル]−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル:]
[0243] 9.1. 4−[(S)−4−(ジエトキシ−ホスホリル)−2−({2−フェニル−6−[(S)−(テトラヒドロ−フラン−3−イル)オキシ]−ピリミジン−4−カルボニル}−アミノ)−ブチリル]−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル:
ピラゾールを(S)−(+)−3−ヒドロキシテトラヒドロフランに置き換えて、実施例7、工程7.2と類似の方法を用いて本化合物を製造したが、THFの代わりにDMFを用いた。
LC−MS(A):tR=1.07min;[M+H]+:675.91。]
[0244] 9.2. 4−[(S)−2−({2−フェニル−6−[(S)−(テトラヒドロ−フラン−3−イル)オキシ]−ピリミジン−4−カルボニル}−アミノ)−4−ホスホノ−ブチリル]−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル:
中間体1.9を中間体9.1で置き換えて、実施例1、工程1.10と類似の方法を用いて、本化合物を製造した。粗生成物を分取用LC−MS(I)で精製した。
LC−MS(A):tR=0.92min;[M+H]+:619.97。]
[0245] 実施例10:4−{(S)−2−[(2−フェニル−6−ピロリジン−1−イル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−4−ホスホノ−ブチリル}−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル:]
权利要求:

請求項1
式Iの化合物、又はそのような化合物の薬学的に許容される塩:式中R1は、未置換であるか、又は、1〜3個の置換基によって置換された(好ましくは、未置換であるか、又は、1又は2個の置換基によって置換された、より好ましくは未置換であるか、又は、1個の置換基によって置換された、そして最も好ましくは未置換の)フェニルを表し、当該置換基は、それぞれ独立に、ハロゲン、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル及びトリフルオロメトキシから成る群より選択され;Wは結合を表し、かつR2は、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロアリールを表すか;又はWは−O−を表し、かつR2は、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル又はヘテロシクリルを表すか;又はWは−NR3−を表し、R2は、アルキル、アルコキシカルボニルアルキル、カルボキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、アリール又はアラルキルを表し、かつR3は水素又はアルキルを表すか;又はWは−NR3−を表し、かつR2及びR3は、それらを保持する窒素原子と共に4〜7員のヘテロシクリル環を形成し、当該ヘテロシクリル環を完成するために必要なメンバーは、−CH2−、−CHRx−、−O−、−S−、−CO−及び−NRy−からそれぞれ独立に選択されるが、当該ヘテロシクリル環は、−CHRx−、−O−、−S−、−CO−及び−NRy−から成る群より選択されるメンバーを1より多く含まないものとし、ここでRxは、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、アルコキシメチル又はアルコキシを表し、Ryは水素又はアルキルを表し;又はWは−NR3−を表し、かつR2及びR3は、それらを保持する窒素原子と共に、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−トリアゾリル又は1,2,4−トリアゾリル環を形成し、当該環はアルキル基によって(特にメチル基によって)置換されていてもよく;Raは、水素又はメチルを表し;Rbは、水素又はメチルを表し;R4は、アルコキシを表し;nは、0、1、2又は3を表し、Vは結合を表し、かつmは0を表すか;又はnは、0又は1を表し、Vはフェニルを表し、かつmは0を表すか;又はnは1を表し、Vはフェニルを表し、かつmは1を表し;R5とR8は同一であり、それぞれヒドロキシ、未置換のフェニルオキシ、未置換のベンジルオキシ、基−O−(CHR6)−O−C(=O)−R7、基−O−(CHR6)−O−C(=O)−O−R7、基−O−(CHR6)−C(=O)−O−R9、基−NH−(CHR10)−C(=O)−O−R9又は基−NH−C(CH3)2−C(=O)−O−R9を表すか;又はR5はヒドロキシ又は未置換のフェニルオキシを表し、かつR8は、基−O−(CH2)−O−C(=O)−R9又は基−NH−CH(CH3)−C(=O)−O−R9を表すか;又はP(O)R5R8は下記の構造から選択される基を表し、(式中、矢印は、式Iの化合物の残りの部分への結合点を示す。);qは、1又は2を表し;R6は、水素又は(C1−C3)アルキルを表し;R7は、(C1−C4)アルキル又は未置換の(C3−C6)シクロアルキルを表し;R9は、(C1−C4)アルキルを表し;R10は、水素、(C1−C4)アルキル、未置換のフェニル又は未置換のベンジルを表し;R11は、水素、(C1−C4)アルキル又は(C1−C4)アルコキシを表す。
請求項2
Vが結合を表す、請求項1に記載の式Iの化合物又はそのような化合物の薬学的に許容される塩。
請求項3
Vがフェニルを表す、請求項1に記載の式Iの化合物又はそのような化合物の薬学的に許容される塩。
請求項4
Vが結合を表す場合には、mが0を表し、そしてnが1、2又は3を表す、請求項1に記載の式Iの化合物又はそのような化合物の薬学的に許容される塩。
請求項5
R1が未置換のフェニルを表す、請求項1〜4のいずれか1項に記載の式Iの化合物又はそのような化合物の薬学的に許容される塩。
請求項6
Wが結合を表す、請求項1〜5のいずれか1項に記載の式Iの化合物又はそのような化合物の薬学的に許容される塩。
請求項7
Wが−O−を表す、請求項1〜5のいずれか1項に記載の式Iの化合物又はそのような化合物の薬学的に許容される塩。
請求項8
Wが−NR3−を表し、R2がアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、カルボキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルキル、フェニル又はフェニルアルキルを表し、かつR3が水素又はアルキルを表すか;又はWが−NR3−を表し、かつR2及びR3が、それらを保持する窒素原子とともに、4〜7員のヘテロシクリル環を形成し、当該ヘテロシクリル環を完成するために必要なメンバーは、−CH2−、−CHRx−、−O−及び−NRy−からそれぞれ独立に選択されるが、当該ヘテロシクリル環は、−CHRx−、−O−及び−NRy−から成る群より選択されるメンバーを1より多く含まないものとし、ここでRxはヒドロキシ、ヒドロキシメチル、アルコキシメチル又はアルコキシを表し、そしてRyはアルキルを表し、又はWが−NR3−を表し、かつR2及びR3が、それらを保持する窒素原子とともに、未置換であるか、又は1個のアルキル基によって置換されていてもよいピラゾリル環を形成する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の式Iの化合物又はそのような化合物の薬学的に許容される塩。
請求項9
R4が(C2−C4)アルコキシを表す、請求項1〜8のいずれか1項に記載の式Iの化合物又はそのような化合物の薬学的に許容される塩。
請求項10
R5とR8が同一であり、そしてヒドロキシを表す、請求項1〜9のいずれか1項に記載の式Iの化合物又はそのような化合物の薬学的に許容される塩。
請求項11
以下からなる群より選択される請求項1に記載の式Iの化合物:4−((R)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル;4−((R)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル;4−((S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル;4−((S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−{(S)−2−[(2−フェニル−6−ピラゾール−1−イル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−4−ホスホノ−ブチリル}−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((S)−2−{[6−(4−メチル−ピラゾール−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−[(S)−2−({2−フェニル−6−[(S)−(テトラヒドロ−フラン−3−イル)オキシ]−ピリミジン−4−カルボニル}−アミノ)−4−ホスホノ−ブチリル]−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−{(S)−2−[(2−フェニル−6−ピロリジン−1−イル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−4−ホスホノ−ブチリル}−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−{(S)−2−[(6−イソプロピルアミノ−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−4−ホスホノ−ブチリル}−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−{(S)−2−[(6−モルホリン−4−イル−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−4−ホスホノ−ブチリル}−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((S)−2−{[6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−{(R)−2−[(6−メチルアミノ−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−{(R)−2−[(6−ジメチルアミノ−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−{(R)−2−[(6−エチルアミノ−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−{(R)−2−[(6−イソプロピルアミノ−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((S)−2−{[2−(4−フルオロ−フェニル)−6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−p−トリル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((S)−2−{[2−(2−フルオロ−フェニル)−6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((S)−2−{[2−(3−フルオロ−フェニル)−6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−{(R)−2−[(6−メトキシ−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−{(R)−2−[(6−メチル−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−{(R)−2−[(6−シクロプロピルアミノ−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−{(R)−2−[(2−フェニル−6−フェニルアミノ−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−{(R)−2−[(6−ベンジルアミノ−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−[(R)−2−({2−フェニル−6−[(R)−(テトラヒドロ−フラン−3−イル)アミノ]−ピリミジン−4−カルボニル}−アミノ)−3−ホスホノ−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−2−{[6−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−[(R)−2−({6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル}−アミノ)−3−ホスホノ−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−2−{[6−(2−エトキシカルボニル−エチルアミノ)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−2−{[6−(2−カルボキシ−エチルアミノ)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−{(R)−2−[(2,6−ジフェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−{(R)−2−[(2−フェニル−6−チオフェン−3−イル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−2−{[6−(4−メトキシ−フェニル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−{(R)−2−[(6−シクロプロピル−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−{(R)−2−[(6−ブチル−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−[(R)−2−({2−フェニル−6−[(S)−(テトラヒドロ−フラン−3−イル)オキシ]−ピリミジン−4−カルボニル}−アミノ)−3−ホスホノ−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル;4−((R)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル;4−((R)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−2−{[6−((1S,2S)−2−メトキシメチル−シクロプロピル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−2−{[6−((1S,2S)−2−ヒドロキシメチル−シクロプロピル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−2−{[6−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−2−{[6−(2−ヒドロキシメチル−ピペリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−2−{[6−(3−メトキシ−プロピル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−2−{[6−(3−ヒドロキシ−ブチル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−ホスホノ−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((S)−4−[ビス−(2,2−ジメチル−プロピオニルオキシメトキシ)−ホスホリル]−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((S)−4−(ビス−イソブチリルオキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((S)−4−{ビス−[(2,2−ジメチル−プロピオニルオキシ)−エトキシ]−ホスホリル}−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−ブチリル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−3−[ビス−(2,2−ジメチル−プロピオニルオキシメトキシ)−ホスホリル]−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−3−{ビス−[1−(2,2−ジメチル−プロピオニルオキシ)−エトキシ]−ホスホリル}−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−3−[ビス−(1−イソブチリルオキシ−エトキシ)−ホスホリル]−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−3−[ビス−(1−プロピオニルオキシ−エトキシ)−ホスホリル]−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−3−(ビス−イソブチリルオキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−(2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−2−ホスホノ−アセチル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;又はそのような化合物の薬学的に許容される塩。
請求項12
以下からなる群より選択される請求項1に記載の式Iの化合物:4−((R)−2−{[6−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−5−ホスホノ−ペンタノイル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−[(S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−(4−ホスホノ−フェニル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル;4−[(S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−(4−ホスホノ−フェニル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−[(S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−(4−ホスホノメチル−フェニル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル;4−[(S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−(4−ホスホノメチル−フェニル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−5−ホスホノ−ペンタノイル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−{(R)−2−[(6−イソプロピル−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−2−{[6−(3−メトキシメチル−アゼチジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−{(R)−2−[(6−シクロペンチルオキシ−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル;4−[(S)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−(4−ホスホノ−フェニル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル;4−[2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−2−(4−ホスホノ−フェニル)−アセチル]−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル;4−[2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−2−(4−ホスホノ−フェニル)−アセチル]−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−[2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−2−(3−ホスホノ−フェニル)−アセチル]−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル;4−[2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−2−(3−ホスホノ−フェニル)−アセチル]−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−[2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−2−(2−ホスホノ−フェニル)−アセチル]−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−2−{[6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−ホスホノ−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−{(R)−2−[(6−モルホリン−4−イル−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル)−アミノ]−3−ホスホノ−プロピオニル}−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;N,N’−ビス−(エトキシカルボニルメチル)−3−{(S)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−4−オキソー4−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−ブチル−ホスホン酸ジアミド;4−((R)−3−(ビス−アセトキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−3−(ビス−プロピオニルオキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−3−(ビス−ブチリルオキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;N,N’−ビス−(エトキシカルボニルメチル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸ジアミド;N,N’−ビス−((S)−1−エトキシカルボニルエチル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸ジアミド;N,N’−ビス−(メトキシカルボニルメチル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸ジアミド;N,N’−ビス−((S)−1−メトキシカルボニル−2−メチル−プロピル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸ジアミド;N,N’−ビス−(tert−ブチルオキシカルボニルメチル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸ジアミド;N,N’−ビス−((S)−1−メトキシカルボニルプロピル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸ジアミド;N,N’−ビス−((S)−1−メトキシカルボニル−2,2−ジメチル−プロピル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸ジアミド;N,N’−ビス−((S)−1−tert−ブチルオキシカルボニルエチル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸ジアミド;N,N’−ビス−((S)−1−メトキシカルボニル−2−フェニル−エチル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸ジアミド;N,N’−ビス−((S)−メトキシカルボニルフェニルメチル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸ジアミド;N,N’−ビス−((S)−1−メトキシカルボニルエチル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸ジアミド;N,N’−ビス−(プロピルオキシカルボニルメチル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸ジアミド;N,N’−ビス−(イソプロピルオキシカルボニルメチル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸ジアミド;N,N’−ビス−(2−エトキシカルボニル−プロプ−2−イル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸ジアミド;4−((R)−3−(ビス−メトキシカルボニルオキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−3−(ビス−エトキシカルボニルオキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−3−(ビス−イソプロポキシカルボニルオキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−3−(ビス−tert−ブトキシカルボニルオキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−3−[ビス−(1−エチルオキシカルボニルオキシ−エトキシ)−ホスホリル]−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−3−[ビス−(1−イソプロピルオキシカルボニルオキシ−エトキシ)−ホスホリル]−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−3−[ビス−(1−シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ−エトキシ)−ホスホリル]−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−3−(ジフェノキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−3−[ビス−(5−メチル−2−オキソー[1,3]ジオキソール−4−イルメトキシ)−ホスホリル]−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−[(R)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−(2−オキソー4H−2λ5−ベンゾ[1,3,2]ジオキサホスフィニン−2−イル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−[(R)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−(2−オキソー1,4−ジヒドロ−2H−2λ5−ベンゾ[d][1,3,2]オキサザホスフィニン−2−イル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−[(R)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−(8−メチル−2−オキソー1,4−ジヒドロ−2H−2λ5−ベンゾ[d][1,3,2]オキサザホスフィニン−2−イル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−3−[ビス−(3−オキソー1,3−ジヒドロ−イソベンゾフラン−1−イルオキシ)−ホスホリル]−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−3−(ビス−エトキシカルボニルメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−3−[ビス−((S)−1−エトキシカルボニル−エトキシ)−ホスホリル]−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;N−[(S)−1−エトキシカルボニル−エチル]−O−フェニル−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−ブトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸アミド;4−[(R)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−(2−オキソー2λ5−[1,3,2]ジオキサホスフィナン−2−イル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−[(R)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−(8−メチル−2−オキソー4H−2λ5−ベンゾ[1,3,2]ジオキサホスフィニン−2−イル)−プロピオニル]−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−3−(8−イソプロピル−2−オキソー4H−2λ5−ベンゾ[1,3,2]ジオキサホスフィニン−2−イル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−3−(8−メトキシ−2−オキソー1,4−ジヒドロ−2H−2λ5−ベンゾ[d][1,3,2]オキサザホスフィニン−2−イル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−3−[(5−tert−ブチル−2−オキソー[1,3]ジオキソール−4−イルメトキシ)−ヒドロキシ−ホスホリル]−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−3−(ビス−ベンジルオキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((R)−3−(アセトキシメトキシ−ヒドロキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸ブチルエステル;4−((S)−3−(ビス−アセトキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル;4−((S)−3−(ビス−ブチリルオキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル;N,N’−ビス−((S)−1−エトキシカルボニルエチル)−2−{(S)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−エトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸ジアミド;4−((S)−3−(ビス−エトキシカルボニルオキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル;4−((R)−3−(ビス−アセトキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル;4−((R)−3−(ビス−ブチリルオキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル;N,N’−ビス−((S)−1−エトキシカルボニルエチル)−2−{(R)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−エトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル−ホスホン酸ジアミド;4−((R)−3−(ビス−エトキシカルボニルオキシメトキシ−ホスホリル)−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル;4−((S)−3−[4−(ビス−ブチリルオキシメトキシ−ホスホリル)−フェニル]−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル;N,N’−ビス−((S)−1−エトキシカルボニルエチル)−4−[2−{(S)−[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−3−オキソー3−(4−エトキシ−カルボニル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−フェニル−ホスホン酸ジアミド;及び4−((S)−3−[4−(ビス−エトキシカルボニルオキシメトキシ−ホスホリル)−フェニル]−2−{[6−((S)−3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−2−フェニル−ピリミジン−4−カルボニル]−アミノ}−プロピオニル)−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル;又はそのような化合物の薬学的に許容される塩。
請求項13
医薬としての、請求項1〜12のいずれか1項に定義された式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩。
請求項14
請求項1〜12のいずれか1項に定義された式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の少なくとも一つ、1又は2以上の及び薬学的に許容される担体、希釈剤又は賦形剤を含む医薬組成物。
請求項15
血管閉塞性疾患の治療のための医薬を製造するための、請求項1〜12のいずれか1項に定義された式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩の使用。
請求項16
血管閉塞性疾患の治療のための、請求項1〜12のいずれか1項に定義された式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩。
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